古典
「大鏡」のテキストで、末っ子用の解釈問題を作って、LINEに投下。 次の文を読んで、下の問いに答えよ。 (花山天皇は)永観二年八月二十八日、位につかせ給ふ。御年十七。 寛和二年丙戌六月二十二日の夜、あさましく候ひしことは、人にも知らせさせ給はで、…
末っ子が、もうすぐ高2になる。 学校では本格的に受験指導が始まるようで、現時点での進路希望などを二者面談で聞かれているらしい。 本人はとーちゃんの勤め先を志望している。亭主のゼミに末っ子がいる様子を想像すると爆笑が止まらなくなりそうなので是非…
こんばんは。 朝、目が覚めた途端、めまいと吐き気に襲われた。 良性発作性頭位めまい症が再発したらしい。 めまい自体はそんなにひどくなかったけど、吐き気が結構きつかったので、末っ子と一緒に日曜学校に行くのは諦めた。 末っ子は一人で教会に出かけ、…
kindle unlimited(読み放題)は、貧乏な多読屋にはこの上なく有難いサービスだけど、読みたい本を見つけるのは、意外と面倒くさかったりする。 一応ジャンル別の読み放題書籍リストはあるけれど、使い勝手があまりよくない。 たとえば、「文芸・評論」とい…
万葉集に出てくる感動表現の「はしきやし」がどうにも気になって、いろいろ調べているのだけど、どうもよくわからない。 古典を専門とする亭主にも聞いてみても、「はしきやし」は、語源的にも意味分析面でも、すっきり解くのが難しいという。 で、単語その…
【目次】 十代の家持の歌 大人になった家持の歌 手に巻いた玉 【意訳ではない別の何か】 十代の家持の歌 万葉集に出てくる大伴家持の最初の歌は、正妻となった大伴坂上大嬢(おおとものさかのうえのおおいらつめ)に贈った恋の歌である。 朝に日に 見まく欲り…
目次 初恋の人にセカンドラブ 家持の憂鬱な人生(略年譜) 【意訳というより、もはや妄想】 初恋の人にセカンドラブ 今回は、大伴家持が大伴坂上大嬢(おおとものさかのうえのおおいらつめ)という女性に贈った歌。 まず、詞書(ことばがき)から。 大伴宿祢家持(…
こんばんは。 昨日と今日の日記 午後の四時半ごろ、息子が帰宅支援でお世話になっている福祉事務所の方から電話があった。 介護施設から引き取ったあと、検温したところ、37.6度あったとのことで、お散歩を切り上げて早く帰るとのこと。 支援員さんに送られ…
ひさびさの和歌鑑賞日記。 (前回がいつだったかは、すでに忘却の彼方) 今回は、中務(なかつかさ)という、平安時代の女性歌人が詠んだ、七夕の歌。 あまの河 河辺すずしき たなばたに 扇の風を 猶やかさまし 拾遺和歌集 巻第十七 雑秋 【普通の意訳】 天の川…
前回からだいぶ間が開きましたが、少しづつ続きを書いてみます。「古事記」の翻案です。 ↓前回 怪しい古事記物語(1) ゾンビ大戦争からの誕生秘話 - 湯飲みの横に防水機能のない日記 禊(みそぎ)という名の単性生殖で、神々を次々と産み落としたイザナギノミ…
おはようございます。 デヴィッド・リンチ 新型肺炎のせいで、絵画教室がずっとお休みだったため、この1ヶ月ほど、絵の練習をサボっていた。落書きすらしていない。 体力の衰えがひどくて、文章の読み書きすら億劫に思うくらいだから、苦手なお絵かきは、な…
お友達からのリクエストで、「古事記」にでてくる天照大神にまつわる記事を、意訳してみます。 【アマテラス誕生まで】 とてつもなく巨大な岩を間にはさんで、一組の夫婦が罵り合っている。 夫はこちらがわにいて、妻はあちらがわにいる。 二人はかつて深く…
こんばんは。 腸活を頑張っているものの、体調改善は一進一退。ここ数日は風邪気味で、胃腸の調子もイマイチな感じ。やりたいことはたくさんあるけど、無理しないことにして、静かに過ごしている。 小説は読めるけれども、調べものはきつい。 昨日は久々に万…
おはようございます。 今朝のふにゃもらけ君は、クリスマスイベントでケーキ屋さんのバイトしてます。プレイヤーの私とは比べものにならないほどの働き者です。 いまさらながら、自分のブログに「目次」をつける機能があることに、気づいた。 有料サービスに…
山田風太郎「室町少年倶楽部」に収録されている、「室町の大予言」という短編小説を読んだ。(Amazon読み放題) 室町少年倶楽部 (文春文庫) 作者: 山田風太郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/09/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 山…
こんにちは。 サムネ用ふにゃもらけ、今日はなんとなく富士山にしてみましたが、よく見ると、季節が混じっちゃってました。まあいいか。 昨夜は11時くらいに眠って、朝目が覚めたら7時過ぎてました。 いつもより、1時間も遅い起床。 睡眠導入剤を飲んでい…
朝の御挨拶 秋? おはようございます。 寒いっ と思ったら、今朝の気温は13度くらいのようです。 冷えが、つらいです。(T_T) ついこの間まで猛暑だったのに、あたたかな季節が、もう恋しくなりつつあります。 Florabeat 和歌をうたう歌姫 というわけで、お友…
おはようございます。 昨日は快晴でしたが、今日は雨が降っています。 台風は過ぎ去っていきましたが、各地の被害のひどさに言葉が出ません。 おとといの夜の不安が尾を引いているのか、身体がどんより重いです。携帯電話が頻繁に警報を鳴らすのが、なかなか…
朝の挨拶と健康観察 おはようございます。 今朝も挨拶から書き始めてみます。m(. .)m 昨日の外出予定は、結局キャンセルしました。めまいがあったので、こりゃやめたほうがいいだろうと。 楽しみに通っている習い事なので、残念でしたが、このごろは少しばか…
Twitterで、恐ろしいタコ焼きを見た。 なんだか凄いことになっちゃったぞ「たこ焼きなのに犬神家の一族」「クトゥルフ焼き」 足がニョロニョロ飛び出す“たこ焼き”が衝撃の姿だと話題に https://t.co/bAFB3TQ2sG @itm_nlabから pic.twitter.com/ExMaeiKnnv — …
今日はゆっくり過ごそうと思っていたのに、昨夜遅く、ふとカレンダーを確認したら、早朝から息子の歯科治療と予定が書き込まれていた。 息子の診察券を引っ張り出してみると、たしかに今日の日付が書いてある。 予約があるなら、行かなくちゃいけない。息子…
あいかわらずの不調。 得たいの知れない極度の不安。 数十秒に一回、何かに「ぎょっ」とする感じ。 特定の音に過敏。とくに電話やドアのチャイム。 外出が、極度にしんどい。 食欲は少し戻ったけど、自宅に一人でいるときには、ほとんど何も食べられない。 …
古典 毎日五行以上、明治時代以前の文学・文章(翻訳物も可)を読むことを日課としはじめて、かれこれ数週間、わりと維持できている。よほど体調の良くない日でも、五行程度なら読めるからだ。 今日は、「枕草子」の第六段を読んだ。 まるでコントみたいに面…
なんか蒸し暑いしだるいし退屈なので、気晴らしに、「伊勢物語」の第五十段を、意訳してみた。 在原業平らしき「おとこ」が、浮気癖があるらしき「女」と、歌でバトルしている話だ。 古典の解釈としては大いに問題アリだが、私にはこういうふうに「読める」…
今日はめずらしく、「行けた?」男たちの歌である。 なぜ「?」というのがついているかというと、「出発」はしたけれど、目的地にちゃんと「到着」したのたかどうかが、どうもはっきりしないからなのだけど、それについては後述する。 今回とりあげる四首の…
前回、酔っ払って登場した大伴旅人氏は、実はあの歌を詠んで一年もしないうちに、亡くなっている。筑紫でだいぶ体を壊していたらしい。赴任早々、愛妻を亡くしたことも痛手だったのかもしれない。 今日の歌は、その死を悼んだ舎人が詠んだものである。 天平…
今回は「イケてない」もしくは「行けなかった」男たちの歌、第三弾。 もしかしたら、これ、シリーズになるかもしれない。 沙弥満誓歌一首 世間乎 何物尓将譬 旦開 榜去師船之 跡無如 (351) 世の中を 何に譬(たと)へむ 朝開き 漕ぎ去にし船の跡なきごとし よ…
今日のネタは「古事記」中巻、神武東征の話の途中にある、奇妙な歌。 前回の釈通観の歌に出てきて散々人を迷わせた「高城(たかき)」が、この歌にも登場する。 ただし、こちらの「高城」は、優雅に白雲が棚引いている山ではなくて、ちょっと血生臭い事情があ…
前回に引き続き、「イケてない」歌。 今回、「ゆきはばかって」いるのは、船上の旅人ではなく、「白雲」である。 釈通観歌一首 見吉野之 高城乃山尓 白雲者 行憚而 棚引所見 (353) みよしのの たかきのやまに しらくもは ゆきはばかりて たなびけりみゆ これ…
今回は、ちょっと地味系の歌を眺めてみたい。 学校の授業などで万葉集を読まされたころ、「こんなつまんない歌のどこがいいわけ?」といいたくなるような歌、結構見かけなかっただろうか。私は見かけた。たとえぱこんなの。 日置少老歌一首 縄乃浦尓 塩焼火…