湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

古典

「鎌倉殿の13人」(21) 仏の眼差し

「鎌倉殿の13人」の第21回「仏の眼差し」を視聴した。 義経が死に、平泉も滅びて、やっと鎌倉にひと時の平穏が訪れるターンかと思ったのに、序盤からきな臭さ満載の回だった。 北条時政(坂東彌十郎)と牧の方(宮沢りえ)の息子が誕生したのだけど、お祝いのた…

今日の一冊・北岡正三郎「物語 食の文化 美味い話、味の知識」

だいぶ久しぶりだけど、お気に入り本棚の11冊目。 北岡正三郎「物語 食の文化 美味い話、味の知識」(中公新書) 著者は農学博士とのこと。 歴史のなかの食べ物の話が、幅広く、しかも系統だてて「物語」のように書かれていて、大変楽しい。 平安時代、夏の…

「鎌倉殿の13人」(19)果たせぬ凱旋

第19回「果たせぬ凱旋」を視聴した。 頼朝と義経が完全に決裂してしまう回なので、ぐっさり心を刺される覚悟をして臨んだけれども、痛みよりも悲しみの勝る回だったと思う。 ドラマの中の義経は、無私の情愛や信頼を受け止める機会をことごとく逃しつづけ、…

「鎌倉殿の13人」(18)壇ノ浦で舞った男

先週日曜に放映された第18回「壇ノ浦で舞った男」を、一週間たった今日になってやっと視聴した。 前回「助命と宿命」での源義高の死が痛ましすぎた上に、食事や食べ物の出てくるシーンがなかったので心折れて、見る勇気を溜めるのに時間がかかってしまった。…

栗と爆乳(万葉集1745)

病院の待合室で「万葉集の食文化」という本を読んでいて、栗を詠んだ歌が目に止まった。 【目次】 「三栗の那賀に向かへる」の歌(万葉集1745) いつもの妄想意訳コント 「三栗の那賀に向かへる」の歌(万葉集1745) 三栗の那賀に向へる曝井の絶えず通はむそ…

万葉集・カラスのまぶたはなぜ腫れたのか

前回に続き、高宮王の怪しい歌について。 【目次】 高宮王の怪しい歌 つまらない現代語訳 語釈 婆羅門 意訳とは名ばかりの何か 高宮王の怪しい歌 波羅門の作れる水田(をだ)を食む烏(からす)瞼(まなぶた)腫れて幡桙(はたほこ)に居り (3856) 万葉集 巻第十六 …

万葉集・クサい人?

今回は、ちょっとにおいそうな歌。 【目次】 高宮王の屎葛の歌 【意訳とは名ばかりの何か】 高宮王の屎葛の歌 皂莢(そうきょう)に延ひおほとれる屎葛(くそかづら)絶ゆることなく宮仕えせむ (3855) 万葉集 巻第十六 作者は高宮王という人。 「王」とあるので…

「鎌倉殿の13人」(17)助命と宿命

先週の日曜日に放映された第17回「助命と宿命」を、先ほど見終わった。 キツい話になるのが分かっていたから、見る勇気を溜めるのに一週間もかかってしまった。 ドラマでは、頼朝は義時に木曽義仲の息子の義高(市川染五郎)の処刑を命じていたけれど、「吾妻…

万葉集・ウナギを勧める理由

【目次】 大伴家持が吉田連老に送った歌 【意訳】 吉田連老と吉田連宜 痩せていた理由 《意訳とは名ばかりの何か》 大伴家持が吉田連老に送った歌 痩せたる人を嗤笑(わら)ひし歌二首 石麻呂に我物申す夏痩せに良しといふものそ鰻捕り食(め)せ (3853) 痩す痩…

万葉集・紀女郎と大伴家持

上代グルメ探訪・・・・のつもりだったけど、どうも違う話になってしまった。 【目次】 紀女郎と大伴家持の歌 紀女郎と安貴王 真実の愛を引き裂かれて懊悩する安貴王の歌 紀女郎の心情 意訳とは名ばかりの妄想コント 紀女郎と大伴家持の歌 紀女郎、大伴宿禰…

万葉集・干しアワビと逆ナンと僧侶

【目次】 通観の作りし歌一首(「万葉集」巻第三 雑歌 327)と意訳 景行天皇がハマグリの膾を食べた「日本書紀」の記事 【なんちゃって書き下し文】 【大雑把な意訳】 意訳とは名ばかりのただのコント「僧侶と干物とシーモンキー」 通観の作りし歌一首(「万葉…

万葉集…山上憶良と奈良時代の中二病

長い記事なので目次をつけてみる。 【目次】 山上憶良の長歌「瓜食めば」と反歌 【ねこたま意訳】 詞書 【ねこたま意訳】 山上憶良が惑へる中二病患者に贈った歌 【ねこたま意訳】 意訳という名のコント 学校で習った万葉集の歌のなかでは、山上憶良の「子等…

「鎌倉殿の13人」(16)伝説の幕開け(歴史音痴と大河ドラマ)

第16回「伝説の幕開け」を視聴した。 サイコパスバーサーカー義経が主旋律となって駆け回り、北条の人々の人間らしい懊悩が安定のリズムを刻み、後白河と頼朝の陰謀めいた宿願が可聴域ぎりぎりのところで薄暗い重低音を流す。そんな感じの回だった。 ドラマ…

「鎌倉殿の13人」(15)足固めの儀式(歴史音痴と大河ドラマ)

第15回「足固めの儀式」を見た。 大変に、後味の悪い回だった。(´・ω・`) 時期的にそろそろだとは思っていたし、ツイッターで「#上総介ロス」等の文字列がちらちらと目に入っていたから、覚悟はしていたけど、上総介広常の亡くなり方の無惨さは、軽く想像を…

今日の一冊・井原西鶴「日本永代蔵」

お気に入り本棚の五冊目。 井原西鶴「日本永代蔵」暉峻康隆訳注 角川文庫 うちにあるのは、昭和四十二年に初版が出た角川文庫版(暉峻康隆訳注)。 奥付に、昭和六十二年 八月十日 二十一刷発行」とあるけれども、古本屋さんで買ったものらしく、最後のページ…

「鎌倉殿の13人」(12)亀の前事件(歴史音痴と大河ドラマ)

「鎌倉殿の13人」第十二回「亀の前事件」を視聴した。 時政の後妻の牧の方が、政子の権勢が自分を凌いでいくことへの嫉妬から、「後妻(うわなり)打ち」をやれとそそのかし、牧の方の兄(牧宗親)が政子の命を受けたという形で実行する。 牧の方としては、頼朝…

枕草子

ミア・カンキマキ「清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」に引用されている、「枕草子」の現代語訳がとても面白いので、書き写してみた。 胸がときめくもの いい男が車を門の前にとめて、使用人にとりつぎを頼んだりしているとき。 髪を洗って、メイク…

「鎌倉殿の13人」(11)許されざる嘘(歴史音痴と大河ドラマ)

「鎌倉殿の13人」の第十一回、「許されざる嘘」を視聴した。 長い長い治承四年が終わり、翌治承五年の一月十八日、平清盛が、以仁王を匿った奈良の東大寺や興福寺を焼き尽くす。 その同じ治承五年の閏二月四日、清盛が病死する。 閏月というのは、太陰太陽暦…

今日の一冊「私の百人一首」白州正子

お気に入り本棚の本を順番に書いていく日記の1回目。 白洲正子「私の百人一首」 私の百人一首 (新潮選書) 作者:白洲 正子 新潮社 Amazon 昭和51年に出た本で、私の持っているのは平成11年の第13刷。 ほとんど読めていない。 買ったのが平成11年だとすると、…

「鎌倉殿の13人」(10)根拠なき自信(歴史音痴と大河ドラマ)

「鎌倉殿の13人」の第十回、「根拠なき自信」を視聴した。 源義経は平治元年(1159年)の生まれだという。治承四年(1180年)に兄頼朝と再会したときの年齢は、二十歳ちょっと過ぎだろうから、長寛元年(1163年)生まれの北条義時より、ちょっぴり年上ということ…

「鎌倉殿の13人」(9)決戦前夜(歴史音痴と大河ドラマ)

だいぶ遅くなったけど、前回の「鎌倉殿の13人」の感想メモを書いた。 富士川の戦いで、平氏側の軍が仰天して撤退して行くまでの、頼朝周辺のさまざまな不協和音を、丁寧に見せられた回だったように思う。 坂東武者たちは頼朝の大義よりも、自分の所領を保全…

万葉集メモ 大伴家持の初春の歌

ふと、万葉集を最後の方から読んでみようと思い立って、読み始めた。 読んだらメモを取らないと忘れてしまうので、順番に書いてみることにした。 というわけで、今日は万葉集(岩波文庫版)の最後に載っている、天平宝字三年(759年)の正月に、大伴家持が詠…

歴史音痴と大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(6)悪い知らせ

第六回「悪い知らせ」を視聴した。 ほんとうに、悪い知らせの多い回だった。(´・ω・`) www.nhk.or.jp 八重という女性 伊藤祐親の娘八重(新垣結衣)は、頼朝との間に生まれた息子千鶴丸が、既にこの世にいないことを、伊豆山権現の僧である覚淵に知らされて、…

昨夜の音読「万葉集の美と心」と好きすぎて死ぬ歌

末っ子に、「万葉集の美と心」(青木生子著)の最初のところを読んでもらった。 万葉集の美と心 (講談社学術文庫 402) 作者:青木 生子 講談社 Amazon 万葉集には「死」を読んだ恋歌が40首以上あるそうで、次の四つに分類できるという。 A 好き過ぎて死にそう…

歴史音痴と大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(3)

第三回「挙兵は慎重に」を見た。 伊豆北条館 今回は、伊豆北条館の全景を見渡せる場面があった。 館の周りが塀でぐるりと囲われている。 門の脇には物見櫓。 門の外側には何軒かの小屋が立っている。倉庫だったり、下働きをする人たちの住居だったりするのだ…

秋の七草の逆襲

昨年十月に、ボケ防止のために秋の七草を覚えた話を日記に書いた。 七草とボケ防止…… - 湯飲みの横に防水機能のない日記 今日の晩ごはんに、亭主が七草がゆを作ってくれたのを見た末っ子が、「せり、なずな、すずな、すずしろ、ほとけのざ、ごぎょう、はこべ…

読書日記(兼好法師と在原業平)

図書館から借りた3冊のうち、2冊読了。 半村良「歴史破壊小説 裏太平記」 歴史に疎いので、どの程度の破壊力だったのかは分からないけど、少なくとも「徒然草」の作者として一般的に共有されている兼好法師像は、相当ぶっ壊されたかもしれない。 よく考える…

「摘録 鸚鵡籠中記」大岡家殺人事件・凧あげ改易事件

Amazonのマーケットプレイスで「摘録 鸚鵡籠中記」(上下巻 岩波文庫 塚本学 編注)を購入した。 著者は朝日文左衛門(重章)。 先日読んでいた「朝日文左衛門の食卓」(大下武 著)の元になった日記だ。 さっそく上巻の最初の記事を読んでみたら、いきなり殺人事…

今日の本棚「朝日文左衛門の食卓」

「朝日文左衛門の食卓」(大下武 著) ウォーキング中に立ち寄った書店で見かけて、面白そうだったので購入した本。 朝日文左衛門重章という人は、江戸時代の尾張藩士で、元禄4年(1691年)から『鸚鵡籠中記』(おうむろうちゅうき)という日記を書き始めたの…

七草とボケ防止……

どうも近頃記憶が怪しい。 ケアマネさんとの待ち合わせ時間を間違えて、一時間も早く待ち合わせ場所に行ってしまったり(同行した長女さんと一時間歩き回って時間をつぶした)。 内科の予約日を一日間違えて病院に行っちゃったり(予約を取り直した)。 今朝は、…