2003-01-01から1ヶ月間の記事一覧
きのう、保育室に連れていく準備をしていたら、息子(5歳・重度自閉症)が、しくしく泣き出した。 叫ぶのでも、えんえん泣くのでもない。ただただ涙をこぼしながら、佇んでいる。 今日は保育室に行くのがつらいのだろうかと思ったけれど、手を引くと、素直に歩…
息子(5歳・重度自閉症)は、家庭保育室での自分の居場所や役割を、少しづつ理解しつつあるらしい。 なにしろ息子が最年長である。ほかの子供たちより、頭ひとつぶん、デカい。夕方になれば、ママが恋しくてメソメソないている子もいる。あまえる相手がほしく…
息子(5歳・重度自閉症)が、ときどき、冗談をかますようになった。 私がパソコンの前にすわって、サイトの更新などしていると、いかにも「喉がかわいた~」と言いたそうな顔で、私の手を引きに来る。 で、冷蔵庫の前まで引っ張っていくと、自分はダッシュでパ…
息子は、今日から保育室に正式入園する。 昨日は、パニックもおこさず、穏やかに遊んで過ごしたそうだ。 「あれ、いない! と思って見回したら、おままごとの輪のなかに、入ってたんですよー」 と保育士さんが言った。これまでは、わりと一匹オオカミ的に、…
息子(5歳・重度自閉症)は、整列したものが大好きである。 数十台あるトミカのミニカーを、息子はていねいに、縦列駐車させていく。 それは、あたかも首都高の大渋滞のようである。 私のパソコンデスクの椅子の下から、渋滞車両は延々と部屋を縦断して続いて…
息子(5歳・重度自閉症)は、一週間、がんばった。 午前中は療育教室に通い、午後は保育室で遊んだ。 保育室へは、来週から正式入園できることになった。 午前中の療育は続けるので、午後からの登園、夜の帰宅となる。 保育中に、なんどか大パニックをおこした…
息子(5歳・重度自閉症)は、どうやら「読書」が好きらしい。 親が読んでいる文庫本やマンガ本を、親の背後から、じーっと覗き込んだりする。 きのうは、おとーさんが読んでいた、川原泉の「ブレーメン2」を、横取りして読んだそうだ。 私が読んでいる、野中英…
息子(5歳・重度自閉症)が、生まれてはじめて、三語文をしゃべった。 「あいあっ、ほっしー、ぎうにゅっ!」 若干、発音にひずみがあるが、ふつうの日本語の音韻体系に即して変換すると、次のような意味になる 「あだは、ほしい、ぎゅうにゅう!」 息子の家庭…
いま、ゆうがたである。 息子(5歳・重度自閉症)は、家庭保育室に通園中である。 例によって、どきどきの待機中である。 今日は、入室直後から遊びたがって、暴れた。みんなはオヤツの最中だった。しーんとして、「いただきます」をまっていた。静粛な空間に…
昨日のつづき。 通園初日の息子(5歳・重度自閉症)は、やっぱり、それなりに「大変」だったらしい。お迎えのときに、先生の報告をうけた。 入室後、一時間ほどたったところで、何かを探すように、園内のドアを全部あけてまわろうとしたという。玄関に通じるド…
いま、息子(5歳・重度自閉症)は保育室にいっている。今日が初登園である。 今日は二時間だけの滞在予定。慣れるまでショートステイ、ということで取り決めたのだが、いったいいつ慣れるものやら、まったく見当がつかない。 先週、はじめてつれて行ったときは…
長女さん(6歳)の幼稚園で、インフルエンザが蔓延し始めているらしい。クラス内で入院した子もいるそうだ。 命に関わるようなことのないよう、祈るばかりである。 さて、今朝は仮面ライダーとおじゃ魔女ドレミの最終回らしい。見逃さないために、朝の6時に目…
車の修理工場から電話がきた。「どっかーん」という爆発音は、簡単な部品の交換で完治するので、明日には修理が完了して、引き渡せるという。車検の保証期間内だから修理費はタダ。めでたしめでたし。 息子(5歳・重度自閉症)の幼稚園問題も、意外に早くケリ…
息子(5歳・重度自閉症)の言葉のほとんどは、まだオウム返しだけれど、ときどき「対話」になることもある。 「◯◯、おふろだよ」「おふろ? オッケー」 十日ほど前に、突然「オッケー」の用法に目覚めたらしく、頻繁につかいはじめた。軽~い口調でいうので、…
厄介事というものは、まとめてごっそりやってくることになっている。 息子(5歳・重度自閉症)の通う幼児教室で、とうとう、幼稚園入園を勧められた。息子の成長を見て、入園が望ましいという判断をされたのだと思う。だから、喜んでしかるべきことなのだと思…
ちっちゃな女の子が、ご両親といっしょに、うちに遊びに来てくれた。まだ二歳だけど、おしゃべりがすごくじょうずで、おもちゃであそぶのが大好きだった。 息子(5歳・重度自閉症)は、とってもうれしかったらしい。 うれしいからはしゃいで、女の子のまわりを…
息子(5歳・重度自閉症)といっしょに市役所へ向かった。 が、たどりつけなかった。 半分ほど歩いたところで、息子がしゃがみこみ、一歩も歩かなくなってしまったのだ。 どうやら、急に、おなかにさしこみがきたらしい。 オムツだから、何が出ても、とりあえず…
息子(5歳・重度自閉症)の幼児教室が、今日は午前十一時からだった。 十一時前後というのは、微妙な時刻である。挨拶を、「おはようございます」にすべきか、「こんにちは」にすべきか、いつも、迷う。 教室の先生方も、人によって「おはよう」派と「こんにち…
幼児教室で、息子(5歳・重度自閉症)が、うまれてはじめて、自分のフルネームと、年齢を言ったという。 「◯◯◯◯、ごはいっ!」 五杯。 いい飲みっぷりである。 (2003年1月9日) ※過去日記を転載しています。
息子(5歳・重度自閉症)が、幼児教室で書初めをやってきた。 ひつじ と、おおきく立派に書けていた。 でも、なぜ太い筆でひつじと書かされるのかは、きっと分らなかったのにちがいない。 うにゃっとまがった「ひ」の字に、そんな迷いが表れていた。 しきたり…
ビタミン剤かなにかのコマーシャルに出ている叶姉妹を見て、長女さん(6歳)が言った。 「ねえ、あのひとたちのおっぱいって、どーして、長いの?」 長い?大きいって、言わないか、普通。 そう私が言うと、 「ちがうの。大きいんじゃなくて、長いの。だって、…
息子(5歳・重度自閉症)は、小池栄子が好きらしい。テレビに出てくると、張りついて、じーっと見ている。 テレビのなかの小池栄子がくるっと回ったりすると、息子もくるっとまわってみたりする。 叶姉妹には、あんまり興味はないらしい。 (2003年1月1日) ※過…