息子は、今日から保育室に正式入園する。
昨日は、パニックもおこさず、穏やかに遊んで過ごしたそうだ。
「あれ、いない! と思って見回したら、おままごとの輪のなかに、入ってたんですよー」
と保育士さんが言った。これまでは、わりと一匹オオカミ的に、ほかの子供たちから離れていることが多かったのに、昨日はみんなの近くにいたのだという。
夕方、お迎えにいったら、息子は目ざとく私をみつけて、自分のコートを手にとって、着せてくれという仕草をした。他の子供たちが半分以上帰ったあとだったので、自分のお帰りの番がきたのだと分っていたらしい。「お話があるから、ちょっと待っててね」というと、コートを持って、おとなしく待っていた。
保育士さんたちは、手のあいたときに、息子と差し向かいになって、言葉を教えてくれたりしていたらしい。ありがたいことである。息子も、少しづつ、先生方に心を開きつつある。
「でも、まだ着替えはさせてくれないんですよ」
とのこと。オムツを換えてもらうのが、ちょっと、はずかしいのか、あるいはまだちょっとコワイのか。そういうところの警戒が解けたころに、「せんせー」と呼ぶようになるのではないかと思う。
帰り際、三歳ぐらいの男の子が、迎えに来ていた母親に、
「あのね、◯◯くんと、あそんだよ」
と報告していた。
息子にも、名前を呼んでくれる友達ができたのかと思ったら、涙がでるほどうれしかった。
(2003年1月28日)
※過去日記を転載しています。