神田外語大版の英訳萬葉集に続いて、本多平八郎訳の万葉集も、ヤフオクで無事入手できた。
さっそく、読み比べて遊んでいる。
ひさかたの雨も降らぬか雨づつみ君に副ひてこの日暮らさむ (万葉集 520)
まず、神田外語大版。
May rain come falling
From the heaven up above,
That I may detest
The rain and sojourn like you,
And stay all day long with you.
「萬葉集 THE MAN'YO-SHU」
神田外国語大学 中教出版 1991
冒頭が文語的な祈りの表現になっていて、恋人と共に過ごしたいという願いが、かなり重く感じられるように思う。
この英訳をもとに、いくつかAIイラストを描いてもらった。
どことなく、神話っぽい絵柄になっているのは、文語調の影響かもしれない。
次に本多訳。
While it rains, while it pours, with you by my side I'll snugly stay indoors.
本多平八郎訳「THE MANYOSHU」北星堂出版 1967
whileの繰り返し、「by my side(私のそばで)」「snugly(ぴったりと)」と、密着を強調するなど、甘々な印象になっていて、乙女っぽさが感じられるように思う。
こちらの訳でAIさん「描いてもらったイラストは、主役たちがなぜか猫になっていた。
かわゆい……😍
猫になった理由は、やはり甘々な訳だからだろうか。AIさんの心理も、なかなかに奥深いもののようだ。