日記
今回は、「更科日記」で詠まれている、萩の葉と笛の音の歌について。 作者の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)は、菅原道真から五代後の子孫だという。 上総介(かずさのすけ)だった父と義母と姉とともに赴任地(いまの千葉県)に下って暮らしてい…
こんにちは。 今日は通院等の予定がないので、推しぬいと一緒に、午前中から古典に没頭している。 今日のミッションは、「宇津保物語」から、笛の音色を詠んだ和歌を見つけ出すこと。 雅楽といえば、横笛や篳篥、笙の笛の印象が強いけれど、笛を詠んだ和歌は…
よみびとしらず 風のおとの限りと秋やせめつらむ吹きくるごとに声のわびしき (かぜのおとの かぎりとあきや せめつらむ ふきくるごとに こえのわびしき) 後撰和歌集 巻第七 秋下 421 【語釈】 かぎり…時間的な限界。最後。臨終。 せむ…責める。せきたてる…
こんにちは。 今日は夕方から歯科の予約があったので、絶対にすっぽかさないようにと、朝からものすごく緊張していた。 KindleとiPhoneに、それぞれ二重にアラームを仕掛けていても、何かに没頭していると、あっさりシカトしてしまう。 読書や調べ物をして考…
今回は、額田王と鏡王女(かがみのおおきみ)の歌。 額田王は、天武天皇の妃だけれど、天武の兄の天智天皇とも恋愛関係にあったらしいと言われている。 鏡王女は、天智天皇の妃だったけれど、後に藤原鎌足の正妻になった女性。 額田王の父親が鏡王であるため…
三つ子の魂百までというけれど… うっかり物忘れする性分は、いくつになっても変わらないものらしい。 (_ _).。o○ 昨日は朝から鬱々としていて、何もする気が起きなかったのだけど、こんなことじゃダメだと思い、ベッドの上で万葉集や古今和歌集をひっくり返し…
今回は、古今和歌集のよみびとしらずの歌。 忘られむ時偲べとぞ浜千鳥ゆくへも知らぬ跡をとどむる (わすられむ ときしのべとぞ はまちどり ゆくへもしらぬ あとをとどむる) 古今和歌集 巻第十八 雑下 996 【普通の意訳】 どこへ飛び去っていくのか分からな…
こんにちは。 この季節は、油断すると、すぐに鬱に捕まって動けなくなるので、本当に面倒だ。 つまらない鬱屈を拾ってつまづかないように、慎重に行こう。 (_ _).。o○ 一昨日は、末っ子(大学二年)と一緒に教会学校に行ってから、ショッピングモールの手芸屋…
今回は、有名だけれど謎の多い歌人、額田王の、どうもよく分からない長歌について。 春山と秋山の優劣というか、勝敗が、不思議な理由で決定されている。 天皇、内大臣藤原朝臣に詔して、春山の万花の艶、秋山の千葉の彩を競はしめたまひし時、額田王、歌以…
百首歌に 式子内親王 はかなくて過ぎにしかたを数ふれば花に物思ふ春ぞ経にける (はかなくて すぎにしかたを かぞうれば はなにものおもう はるぞへにける) 「新古今和歌集」 巻第二 春下 101 【語釈】 はかなし…あっけない。なんということもない。たより…
とても他人事とは思えないドイツ映画を見てきた。 「ぼくとパパ、約束の週末」 親目線で見た場合… 自閉症児であり、おそらくはギフテッドでもある10歳の少年ジェイソン君を育てる大変さは、我が家の子どもたち全員分に匹敵するどころか、はるかに凌駕してい…
百首歌奉りし時、秋歌 式子内親王 桐の葉もふみ分けがたくなりにけり必ず人を待つとなけれど (きりのはも ふみわけがたく なりにけり かならずひとを まつとなけれど) 新古今和歌集 巻第五 秋下 534 式子内親王は、1200年に後鳥羽院に依頼されて、歌を百首…
神田外語大版の英訳萬葉集に続いて、本多平八郎訳の万葉集も、ヤフオクで無事入手できた。 さっそく、読み比べて遊んでいる。 ひさかたの雨も降らぬか雨づつみ君に副ひてこの日暮らさむ (万葉集 520) まず、神田外語大版。 May rain come falling From the…
先週水曜日からずっと、一日3000歩以上の誓いを守れていたのに… 昨日はどうしても無理だった。 朝起きてから脳が全く動かず、陰々滅々と時間をやり過ごすしかなかった。 昨日の日中は、家族がみんな出払っていて、私一人だったので、動くきっかけが無かった…
こんにちは。 以下、二日前の日記(投稿し忘れていた…)。 (_ _).。o○ いよいよ電気敷毛布の活躍する季節に入った。 今日の最低気温は5度で、日中も10度までしか上がらないので、コートを忘れないようにと、悪魔執事さん(生活サポート系アプリ)が言っていた…
前回の、雨嫌いの恋人を待つ大伴女郎の歌に共感したらしい別人が、連作のような内容の歌を詠んでいる。 後の人の追同せし歌一首 ひさかたの雨も降らぬか雨づつみ君に副ひてこの日暮らさむ (ひさかたの あめもふらぬか あまづつみ きみにたぐいて このひくら…
という、谷山浩子の小説があるけど、その話ではない。 Amazonで変なもの売ってる 作者:谷山浩子 イースト・プレス Amazon 静嘉堂文庫美術館のミュージアムショップの名物として有名な、「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」という素敵な商品がある。 (↑Amazon…
先週水曜日に、最低でも一日3000歩は頑張ると決めてから、なんとか誓いは守れている。 先週は通院ラッシュだったので、多少遠回りするなどして歩数を稼いだ。 鬱で外出がきつい日は、家の中で音楽など聞きながら廊下を行ったり来たりのウォーキングをしてい…
大伴女郎の歌一首 (今城王の母なり。今城王は後に大原真人の氏を賜はりしなり) 雨づつみ常する君はひさかたの昨夜の雨に懲りにけるかも (あまづつみ つねするきみは ひさかたの きぞのよのあめに こりにけるかも) 万葉集 巻四 519 【語釈】 あまづつみ(…
迷惑メールの受信頻度がものすごいことになっている。 ふと気になって、迷惑メールの受信フォルダを開いてみたら、1300通以上も溜まっていた。 主な迷惑メールの送信元は、こんな感じ。 JCBカード……利用停止通告、認証請求 クレティセゾン…認証手続き 楽天カ…
衰えてしまった体力を取り戻すために。 よほど体調が悪くない限り、一日3000歩以上は歩くと誓って、今日で四日目になる。 とりあえず、昨日までの三日間は誓いを守れた。 四日前の歩数がゼロなのは、スマートウォッチの装着を忘れたためで、寝たきりだったわ…
今回は、失った恋を思いながら晩秋を過ごす歌。 (上の絵はAIのCopilotさんとの合作です) 千五百番歌合に 右衛門督通具 言の葉のうつりし秋も過ぎぬれば我が身時雨とふる涙かな 新古今和歌集 巻第十四 恋四 1319 (「新訳 新古今和歌集」水垣久 訳注 やまと…
こんにちは。 Kindle Unlimited(読み放題)サービスを、日々ありがたく利用している。 古典、和歌関連で一番お世話になっているのは、やまとうたeブックス。 なにしろ、八代集+万葉集が、全部読み放題で利用できるのだ。 ↓こんな感じで。(iPhone版Kindle…
葛城の和歌と聞いて私が思い出すのは、大来皇女が、弟である大津皇子の刑死を傷んで詠んだ歌だ。 恋愛感情ではないけれど、一方通行の思慕を葛城連峰の山に向けているという点では、前回の「高間の山の峰の白雲」(新古今集、990)の歌と共通している。 大津…
今回は、葛城山を詠んた歌について。 まず、新古今和歌集から、一首。 題しらず よみ人しらず よそにのみ見てややみなむ葛城や高間の山のみねのしら雲 (よそにのみ みてややみなむ かつらぎや たかまのやまの みねのしらくも) 新古今和歌集 巻第十一 恋歌…
こんにちは。 疲れてる。(´・ω・`) ヤフオクで、本を落札したり。 落札した本の代金を支払うためにPayPayなるものを取得する手続きに七転八倒したり。 今週の予定に通院が5回も入ってるのを見て、倒れそうになったり。 (_ _).。o○ 火曜日、息子の歯科受診(車で…
こんにちは。 先週、決死の行軍で都立図書館まで出かけて複写してもらってきた、「THE SHIN KOKINSHU 英訳 新古今集」(本多平八郎訳 北星堂)。 日本の古書店やAmazonなどでは全く見かけず、イギリスの通販サイトで 162.24ポンド(31799円くらい?)で出品…
昨日は都立中央図書館に行ったおかげで、歩数をものすごく稼げた。 普段の不動っぷりとの落差がひどい。(´・ω・`) 一夜明けて、ほぼ全身の筋肉痛を食らっているけど、気分はとても晴れ晴れしている。歩き倒して鬱を吹っ飛ばせたらしい。 やはりウォーキングは…
久々に、電車に乗っておでかけした。 行き先は、有栖川宮記念公園のお隣にある、東京都立中央図書館。 目的の本は、これ。 本多平八郎 訳「英訳 新古今集」 北星堂/英林社 The shin kokinshu : the 13th-century anthology edited by Imperial edict. Transl…
こんにちは。 このところ、似たような詐欺メールが毎日届く。 ほとんどはクレジットカード関連だけど、今日はAmazonを装ったものも来ていた。 ちょっと悪質な感じだったので、Amazonのカスタマーサービスの「不審な連絡について」というところで、詐欺メール…