こんにちは。
ラノベ読書日記
「小説家になろう」に連載されていた「田中のアトリエ」(金髪ロリ文庫 著)を読み終えた。
なんというか……とても疲れる作品だった。
お話自体は面白いのだけど、主人公のタナカの内面が変態すぎるのだ。
目に入るものすべてに対して、とめどもなく変態的な妄想を繰り広げるものだから、それが小説の地の文に溢れかえって、はなはだ見苦しい紙面となっている。
主人公の想念だけではなく、この世界の地名も人名も、下ネタを練り込んだネーミングとなっている。
そういうのは苦手なので、途中で何度も何度も読むのをやめようと思ったけれども、結局数日かけて読了してしまったのは、ついつい先が気になってしまうお話だったからだ。
現代日本の社畜で中年で未婚のタナカは、見知らぬ神の手違いで死んでしまい、その代償として、チート能力を与えられて異世界転移することになる。
タナカのステータスは魔力極振りで、その他の能力は薄っぺらだったけれども、化け物じみた回復魔法のおかげで、首を切り落とされても蘇生することが可能だった。
よほどのことがなければ死なないようなチート能力を持ちながら、タナカはひっきりなしに死地に追い込まれては死にかける生活を送ることになる。美少女や幼女との出会いにはふんだんにめぐまれるものの、恋愛する機会もないため、妄想だけが切なく膨れ上がって読者に向かって垂れ流されていく。
内面はともかく、タナカの判断と行動はものすごく真っ当で、世界を救う英雄そのものだったため、彼に命を救われて慕う人が次々と現れて、信頼に足る支援者の輪ができていく。力の弱い人びとや、醜い異種族であるがゆえに虐げられている者たちを守り、歪んだ心で許しがたい犯罪に走ったものたちをも、ただ討伐するのではなく、勝負がついたあとには共存の道を提示する。
万人に向けられるタナカのそうした善意が、見栄のためにとってつけた偽善ではなく、不細工な中年男としての鬱屈した前世に根差した真実の思いであることが要所要所で伝わってくるので、最後まで読まされてしまったのだと思う。
この作品は書籍化されていて、コミック版も出ているようだ。
表紙の絵のなかに主人公がいない……と思ったら、背景でドラゴンに食べられそうになっている小さな人物が、たぶんタナカだ。気の毒に。
note日記
昨日記事を投稿したら、銅のバッジが一つきた。
達成した記事数で、表彰される仕組みらしく、最高位は一万本のようだ。
こちらのブログと違って、notoは新規に書く記事しか掲載しないから、一万本はさすがにキツい。
毎日十本ずつ書いても、二年半以上はかかる。そしていまの体力のない私では、そんなに書けない。
でも、五本なら……?
いや、やめよう。
無理しちゃダメだ。
せいぜい二本。それ以上は書かないこと。
昨日書いたのは、「あなたの脳のはなし」(ディヴィッド・イーグルマン著)という本からの引用と駄文(と短歌)。
たまたまパソコン机の近くにこの本があったのだ。
今日の本はこれから選ぶ。
今日の健康観察日記
めまいが続いている。
お薬がなくなったので、これから耳鼻科にいかなくてはならない。
歩くのしんどい。(´・ω・`)