こんにちは。
サムネに困って、スマホゲームの「ふにゃもらけ」から画像を持ってきました。
迷子の宇宙人のふにゃもらけを引き取って、世話して、バイトさせて、家具や服を買ってあげるだけのゲームです。レベルはありますが、戦闘も競い合いもない「まったり感」が気に入っていて、ゲーム開始以来、毎日欠かさずやっています。(でも頑張ってないからレベルは低いです)
画像はふにゃもらけの自室なので、夜になると、ふにゃ君は、ここに布団敷いて寝てます。部屋はいろいろ模様替えできて、上の写真のように、到底室内ではありえないような見た目の場所になることもありますが、ふにゃ君がそれについて何か評釈することはありません。
Amazon読み放題で読んだ本
市尾彩佳「王妃のプライド」。
「ピッコマ」という読書アプリで一日1話づつ読んでいたラノベだけど、前半(文庫本一冊分?)がkindleで読み放題できることを知り、早速読了。
【全1-6セット】王妃のプライド【イラスト付】 (ロイヤルキス)
- 作者: 市尾彩佳
- 出版社/メーカー: ジュリアンパブリッシング
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
前半、政略結婚のために、たった12歳で他国に送り込まれてきた王妃の境遇が、気の毒を通り越して、もはや胸糞悪いレベルだったので、一日1話というペースだと、嫌になって途中で放り出しそうだった。
結婚相手である国王は、大国に押し付けられた花嫁が子どもであるのを知って激怒し、結婚式の翌日から完全放置で無視を決め込み、衣食の世話すらしなかった。
しかもこのバカ国王、王妃を差し置いて、自国の有力者の娘を愛人として侍らせ、城を好き勝手に仕切らせる始末。その愛人は、当然のように王妃を排除して自分を正妻にしようとたくらむわけで、孤立無援の王妃は、いつ暗殺されても不思議ではない暮らしを強いられることになる。
幼いながらも、新たな祖国となる国に尽くそうと覚悟を決めて嫁いできた王妃は、国王の仕打ちに心から失望したものの、決して矜持を捨てず、打ち捨てられた離宮で自腹を切って生活しながら、生きるために強かな策略を巡らしはじめる。
12歳ながら、為政者としての知識やセンスを持っていた王妃は、城の中での唯一の味方である城代(執事みたいな感じのお爺さん)を通して、内政を改革して通商を増やし、国をどんどん豊かにしていく。
その過程で、専横な振る舞いの多かった、国王の愛人の実家の勢力を巧妙に削り、さらには自分の手駒の女性たちを国王の寝室に送り込むことで、愛人を城から追い出すことにも成功する。
自分がネグレクトしていた王妃が、完全に影の存在として国を栄えさせていることに、ようやく国王が気づいたのは、結婚後6年もたってからだった。
国王としてあまりにも間抜けすぎるな話なわけで、国王本人も間抜けな自分に逆ギレし、怒りをぶつけるべく王妃の部屋に押しかけたものの、6年ぶりに見る自分の妻がすでに子どもではなく、凄まじい美女に成長しているのを見て、態度を異次元レベルにシフトする。
で、それからの国王は、桁違いの愛妻家となり、夫婦で国を盛り立てていく流れとなるのだけど、結婚式以降のトラウマが致命傷すぎたために、王妃の心は国王をシャットアウト。そりゃそうだろうと読者でも思う。むしろ王妃にはとっとと離婚して別の国で幸せになって欲しいくらいで、残念ながら最後まで読んでも、国王の株は回復しなかった。いくら本当はいい国王だという話になっても(6年間王妃に会わなかった切ない事情ものちに説明されてはいたけど)、虐待していた正妻の手で自分の好みに仕立て上げられた愛人を送り込まれて全く気づかなかった夫というのは、女性目線からは、いくら有能で見目麗しくて改心していても、ダメすぎてダメである。
続編では、少しは立場回復したのだろうか。
読みたいけど、続編は読み放題サービスではないので、当分我慢。