湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

おうち新聞

昨日は長女さんの就労継続支援(B型)施設での、お試し利用の初日だった。

 

すごくいろんなことがあったので、文章にする気力を溜めるのが大変だなと思っていたら、長女さんが、昨日の出来事を簡潔に「しんぶん」にまとめていたので、許可をもらって転載させてもらうことにした。

 

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働いてきた。

目が回った

とりあえず まずは つかれた

 

「目が回った」とあるのは、視覚過敏で気持ち悪くなってしまったため。

 

衣料品の検品の作業だったのだけど、黒っぽい布地のものに白い糸屑がついているのを取り除いたり、細長いタグがぴらぴらしていたりしたため、ゲームの画面酔いのような状態になってしまったのだ。

 

 

長女さんは、視覚などの感覚過敏や過剰な記憶、睡眠障害、対人関係での齟齬など、さまざまな困りごとを抱えていて、幼少期からそれらに振り回され続けて暮らしている。

 

他の子どもや大人のように、テレビやゲームなどの映像娯楽を楽しむことができない。

 

音楽が好きでも、ライブなどに行くと過剰や音声や人混みのせいで気持ちが悪くなってしまう。

 

処理の追いつかない刺激に満ちた学校や職場は、長女さんにとっては毒沼みたいな環境だったのかもしれない。不登校だったり、辞めてしまうことになったりしたのは、適切な回避だったのだと今は思う。

 

退院後の就労については、主治医とも話し合って、過剰な刺激がなく、人間関係がほどほどで、自分のペースでできる場所を探すべきだということになっていて、ケアマネさんもその方向で探して下さった。

 

そして昨日お試しした就労継続支援施設は、まさに自閉症向きのところだった。

 

穏やかな色合いの内装がほどこされた静かな作業場には、音質のいいゆったりとしたBGMが流れていて、照明もやわらかでチラつかず、変な匂いなども全くなかった。

 

スタッフの方々も、作業指導や体調の確認など、最小限の語りかけだけするようにしているようで、余計な世間話などは一切しない。利用者さん同士の会話もほとんどない。話をしながら作業したい方々には、別室が用意されているという。いわゆる雑談の苦手な長女さんにとっては、理想的な関係性だと思う。

 

視覚過敏で目が回ってしまった後、スタッフさんがベッドのある休憩室に案内してくれた。施設内の自販機でリンゴジュースを買って飲ませ、しばらく休んだら立ち上がれるようになったので、ご挨拶をして帰宅した。

 

スタッフさんに視覚過敏で気持ちが悪くなったことを伝えたところ、次はもっと目に優しいお仕事を用意してくださるとのことだった。

 

「しんぶん」に、

 

ーー今日のめしーー

  ☆すごぼう

  ☆その他

 

とあるけど、正確には、「豚しゃぶ、酢牛蒡、キャベツの味噌汁、トマトサラダ、柿、ごはん」(亭主作)だった。

 

ごぼうがあまりにも特異的に美味しかったのは間違いないので、他がかすんだのかもしれない。