こんにちは。
12月17日(金)の日記
今日は午前中は長女さんの就労支援施設での面談、午後からは息子の歯科検診で、どちらも私が付き添うことになっていた。
朝9時過ぎ、電話が鳴ったので出てみたら、息子の介護施設の職員さんだった。
「時間になってもバス停にいらしてないので」
と、えらく不機嫌な声で言う。
だけど歯科検診で歯医者さんに行くから事前に欠席届を出していたはずで、その旨伝えると、余計に不機嫌になって、
「ああ、こちらの連絡ミスですね!」
不機嫌なまま、ぶち、と切られた。
名前を名乗らなかったけど、超不機嫌な声の感じから、先日「処方薬のイッポウカ」で電話を下さった方のように思えた。
↓もともと分包されている錠剤を、わざわざ包装を解いて分包しなおせと言われて困惑した日の日記。
ねこたま日記(理不尽電話と読書) - 湯飲みの横に防水機能のない日記
連絡帳を書いた亭主に聞いてみたら、
「昨日も休むって書いたし、月初めにも今日は歯医者で休むとあらかじめ知らせてある」
とのこと。
人間だからミスがあるのは仕方がない。私など人生の大部分がミスで構成されているようなものだから、たいして害のない人のミスなんて責める気にもならない。
だけど、こちらに責任のないミスを理由に、不機嫌を叩きつけらるのは、許容の範囲外だ。脳が弱っている鬱病人にとっては、貰い事故に等しい。
とはいうものの、重い障害のある息子を預かっていただいている施設の職員さんと、関係を悪くしたくないから、親の私が不快を飲み込んで済む程度のことであれば、黙って我慢することになる。親のいないところで、誰になにをされても、息子は言葉で伝えることができないから。
思えば、息子の学校の担任の先生方には、そうした不信を抱いたことが一度もなかった。小中高の12年間、息子も私もほんとうに恵まれていたのだと、いまになって、つくづく思う。
もともと他人を疑ってかかるということが苦手な間抜けだから、人の悪意や嫌悪を直に向けられたりすると、真正面から受け取って中毒を起こす。あのような毒物を他人に向けて易々と発射する人の内面に溜まっている汚泥の総量を思うと、目の前が昏くなる。地獄というのは生きた人間の内側にあるのだと痛感する。そして鬱が悪くなる。
どんより沈んだ気持ちを全力で切り替えて、長女さんと就労支援施設の面談に出かけた。
ありがたいことに、面談は終始なごやかだった。支援施設の職員さんも、ケアマネジャーさんも、長女さんをよく理解しようと努めて下さっていたし、長女さんも楽しそうだった。
だから、面談終了後に少し作業をしていくことになった長女さんの作業終了を待って一緒に帰りたいと言った私に対して、微妙な間をとった後でケアマネジャーさんの発した一言で抑鬱ゲージが大暴落したのは、私自身の受け止め方の問題なのだとは思う。
「ここ(の施設)には、親御さんとの関係がとてもよくない利用者さんもいらっしゃいますから(お母さんは先に帰ってください)」
初回のお試し作業のときには、私がずっと横で付き添っていたし、施設の職員さんには何も言われなかった。
ただ、そのお試しのとき、長女さんは作業中に視覚過敏で具合が悪くなり、早退することになってしまった。
その後のお試し日には、私は付き添わず、長女さんも具合を悪くすることがなかった。
そういう経緯を思い出し、和やかな面談の最中に時折感じた、職員さんやケアマネジャーさんの私に対する微妙な壁のようなものを思い合わせてみれば、鈍い私でも気づかないわけにはいかなかった。
ああ私、このひとたちに「毒親」だと思われてるんだな、と。
それを誤解だと説明する機会が私に訪れることは、おそらくないだろうし、その必要もない。
彼らが母親をどう思おうと、長女さんが心地よく居られるのなら、それでいい。
だけど…なんだかな。(´・ω・`)
家に帰ったときには、脳が重くて物が飲み込めないほどになっていたけど、午後からの息子の歯科検診に行かないという選択肢はない。
歯医者さんに行くということで、息子は早朝からかなりハイテンションになっていて、いよいよ出かけるという頃には、興奮が最高潮に達していた。
「歯医者さん! 歯医者さん!!」
大声で連呼する息子を車に乗せて走ること40分。
ところが、歯科の受付で来院を告げると、予約時間が過ぎてしまっているので、今日は受診できないと断られてしまった。
家族で共有しているiPhoneのカレンダーには、一時半の予約と書いてあり、私たちが歯科に到着したのは1時20分だった。けれども歯科のほうの予定表には、1時と書いてあったらしい。
前回、9月に検診を受けて予約を取ったときに、私はその場でiPhoneのカレンダーに書き込んだはずだった。
つまり、私の凡ミスだろう。
KindleのAlexaのカレンダーにも私は予定を書き入れていて、そちらなど、あろうことか午前1時半になっていた。
9月ごろといえば、新型コロナ後遺症からは立ち直っていたものの、長女さんの入院と、連日の家の大掃除(物の大量処分)とで、心身共にヨレヨレになっていた時期だった。病院でADHDのお墨付き(診断)をもらっている私が、なによりも苦手な予定管理作業で、やらかさないわけがない。
これはもう、素直に凹む以外に道はない。
歯科からの帰路、覚悟して向かった歯科検診が、思いっきりからぶりに終わったことに納得できない息子に、
「歯医者さん? 歯医者さん??」
と聞かれ続けながらのドライブは、かなり胃にくるものがあった。
朝からの脳内ダメージ三連打から立ち直るのに、翌日土曜日から日曜日にかけて、ラノベ十数本一気読みと、長時間のゲーム漬けが必要だったけど、致し方ないと思っている。
だれも褒めてくれないので自分で自分を褒めておく。
やけ食いに走らず堪えたたのは、マジで偉かった。うん。