湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

就労継続支援B型事業所をチラ見する散歩

息子(23歳・重度自閉症)が特別支援学校の高等部に通っていたころ、職業訓練のために地元の就労支援施設のお世話になったことがある。

 

期間は一週間ほどで、担任の先生が一緒に入ってくださった。

 

作業内容は、主にウエスにするための布を畳んだり、貸し出し用の玩具(ボール等)を洗ったりする仕事だったように記憶している。

 

息子の知的障害はとても重いので、そうした作業を介助なしに継続することが難しい。それでも息子は(たぶん)意欲的に参加していた。

 

担任の先生方と相談の上、卒業後の進路を介護施設にしたけれども、アットホームな支援施設で、息子が真剣にお仕事をしている姿を見られたことは、私にとっては、輝かしく大切な思い出になっている。

 

 

(_ _).。o○

 

なにはともあれ、息子が介護施設通所に決まったことで、今後、就労支援施設とご縁のできることはないだろうと思っていた。

 

息子の学校卒業から6年もたってから、家の近くに新設されたばかりの就労継続支援B型事業所の前を、不審者よろしく行ったり来たりしつつ覗き見することになろうとは、想像もしなかった。

 

 

来月中旬、長女さん(25歳・自閉症)が退院することにほぼ決まった。

 

そのため昨日、ケアマネジャーさんを交えて長女さんの主治医と面談し、退院の翌週からの生活設計についての相談と取り決めをしてきた。

 

入院中の経過や心理テストの結果を踏まえた主治医の判断で、長女さんには就労継続支援B型の施設が望ましいということになり、空きのある地元の施設をケアマネジャーさんに探してもらうことになった。

 

それと共に、週一回の描画療法的なカウンセリングを、強くお勧めされた。

 

どうやら長女さんは、描画系の心理テストで傑作を描いたらしい。主治医はテストで描かれた絵の表現力に大変驚かれたそうで、テストを実施した心理療法の先生に相談して、長女さんの苦手な会話をメインとしない、描画でのセラピーを行うことが、長女さんの支えになるのではと考えて下さったようだ。

 

主治医に話を聞いた長女さんも、絵のセラピーに乗り気だったようだ。

 

ただ、長女さんは自由に作画することが難しく、「好きなものを描いていい」「自分の描きたいように描いて」と言われると、苦しくなってしまうという。そこで、セラピーでは、必ず絵のお題を出してほしいと、自分から要望を出したそうだ。そのあたりについて、主治医はとてもよく理解してくださっていたので、おそらく問題なくセラピーを受けることができると思う。

 

就労支援施設ほうは、家から徒歩圏内の事業所を紹介してもらうことになり、そちらのほうに詳しいケアマネさんと主治医とで直接やりとりして、場所を当たることになると、病院での面談に参加してくれたケアマネさんから電話をもらった。

 

で、いろいろ待ちきれない私は、紹介してもらう施設のうち、家から近いほうを地図で探してたどりつき、玄関前や窓の前を行きつ戻りつ、覗き不審者みたいなことをやっていたのだった。

 

 

覗いた感じでは、事業所のなかはシンプルかつ広々としていて、人が少なめのようだった。作業している人の様子までは見えなかったけれど、静かな雰囲気だったと思う。

 

ホームページに紹介されていた作業内容は、小物の製造販売や、委託された手作業(わりと単純な感じ)などだった。

 

制作品などを見ていて、息子の高校時代の作業班活動を思い出した。

 

息子は高校三年間で、陶芸班、木工班、紙工班を経験している。どれも就労継続支援B型施設への通所、就業を意識した訓練だったと思う。

 

長女さんと就労支援B型事業所との出会いが、幸せなものであってほしいと心の底から願いつつ、事業所の向かいにある喫茶店コーヒーゼリーのクリームがけを、おいしくいただいている。(コレステロール対策はどこへいった?)

 

 

 

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