湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ねこたま日記(理不尽電話と読書)

こんにちは。

 

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今日の画像も女神転生Ⅴのシーンから。

 

後ろにいる悪魔は、東京タワーに巣食っていたヒュドラっていう、ヘビみたいなやつ。歯並びはいいのに歯が汚いのがチャームポイントか。数日前に3回くらい全滅してやっと倒した。

 

いまの主人公レベルは30。

コウナン三丁目(港区の港南かな)にいるオオカミみたいな悪魔に勝てなくて、停滞中。雷攻撃をしてくる悪魔なのに、こちらのツレがそろって電撃に弱いので、どうにも勝てない。メンバー構成をなんとかするのが今夜の目標。

 

女神転生は舞台が必ず東京なのに、東京の土地勘がほとんどないので、ゲームに出てくる光景が、そのままその土地のイメージとして脳に刷り込まれる。それはそれで楽しいんだけど…

 

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こんな東京タワーは、ちょっとイヤだ。

カツオブシムシの大量発生を思い出すから。

 

 

 

(_ _).。o○

 

朝、息子の介護施設から電話をもらった。

 

息子は今夜ショートステイなので、病院で処方されたデパケンという錠剤を持たせたのだけど(息子の支度をしてくれた亭主が、服薬についてのお願いと注意書きを添えて持たせた)、それが施設の規定に沿った形ではないのだという。

 

ショートステイご利用の皆さんには、薬のイッポウカをお願いしてるんですよ」

 

電話をかけてきた方は、聞き覚えのないお名前を名乗っていた。昨年11月末に新型コロナで倒れてからずっと、介護施設とのやりとりは亭主に任せてしまっているので、その間に赴任された方なのかもしれない。

 

それはいいのだけど、「イッポウカ」の意味がわからない。

 

「すみません、薬を持たせたのが今回初めてなもので、よくわからなくて。何かまずかったでしょうか」

 

「ですから、お薬を処方されるときにお医者さんにお願いして、薬局でイッポウカしてもらってほいしんですけど」

 

さっぱり意味がわからない。

 

息子に処方されているのはデパケンという錠剤一種類だけで、夕食後と就寝前に一回一錠づつ飲むことになっている。

 

それをイッポウカ?

 

 

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一錠づつ個別に包装されているものを、イッポウカするとはどういうことなのか。

 

「すみません、どういう風にすればいいんでしょうか」

 

「ですから、お医者さんにイッポウカしてくださいって言えば、やってもらえます。そう頼んでやってもらえなかったなんていう話、聞いたことないですから!。今日は仕方がないので、こちらの看護師が一つ一つ袋に詰め直して、夕食後とか就寝前とか書きましたけど!」

 

相手の方は、最初からイラついた感じだったけど、次第にこちらを見下した感じの口調になってきた。

 

元からそういう話し方の人なのかもしれないけど、顔を見たことのない人なので、なんとも言えない。

 

でもまあ、これでイッポウカが何であるのかは理解できた。

 

世間一般の人はイッポウカと言われて即座に理解できるのかもしれないが、できることなら次のように説明してほしかった。

 

 

「処方薬は、〈○月○日夕食後〉というふうに、飲む時間ごとに一回分づつ袋にわけて、いつ飲むのかを必ず袋に記載してください」

 

 

で、意味はわかったけれども、月に何度もないショートステイのためだけに、もとから個別包装されている錠剤を「イッポウカ(一包化)」してもらう手間を、常に混雑している薬局に強いるのは申し訳なさすぎる。

 

服薬介助のミスを防ぐ目的であるのなら、ショートステイの日の分だけ、家族が小袋にでも詰めて持たせればいいのではなかろうか。

 

「あの、それ、家でやったんじゃダメですか?」

「うちではお医者さんにイッポウカしてもらうことになってますので!」

「でも、次の受診って来月なんですけど。それまではイッポウカは自宅でやってもいいですか?」

「それは仕方ありませんけど!」

 

 

なんだかな。(´・ω・`)

 

 

なんにせよ、こちらの不備(?)でお手数(電話)をかけさせたのは間違いないので、お詫びをして電話を終えた。

 

次の受診のときに、主治医にイッポウカを頼んでみるしかないか……

 

と思ったのだけど、気になってちょっと調べてみたら、デパケン錠は薬の性質上、一包化できないという、薬剤師さんのブログ記事があった。

 

一包化可能なバルプロ酸Na製剤 | くすりの勉強 -薬剤師のブログ-

 

デパケンと一包化 - tAkEoの日記

 

 

一応、介護施設の方針でイッポウカしろと指示がでたということと、デパケンが一包化不可であるらしいと知ったことを主治医に伝えた上で、施設側にどう伝えるかを相談してみようと思う。

 

あの妙にイラついて高圧的で人を見下したような話し方の職員さんも、お医者さんが言ったことなら、バカにせずに聞いてくれるかもしれない。

 

息子の通う介護施設には、昨年まではこんな恐ろしい人はいなかった。亭主にも聞いてみたけど、最近になって名前を聞くようになった人だと言っていた。会ったことはないという。

 

優しい方々や、仲良くしていただいた方々は、どんどん居なくなってしまう。昇進して部署が変わったり、もっとお給料の高そうな職場に変わったり。悲しい。

 

 

仕方のないことではあるけど、こういう会話は本当にメンタルを削られる。

 

鬱になって以来、対人面でのメンタルの強度はサランラップより弱くなったのを自覚している。楽しい会話でも後からつらいのだから、楽しくない場合はなおさらキツい。ここのところ鬱の気配がほとんどなかったのは、コロナのおかげで人と会って話す機会が激減しているからだろうと、今日の電話でつくづく思った。

 

 

 

ラノベ

 

 

削れたメンタルの修復にはラノベが効く。

 

不快な相手の言葉を脳内で繰り返したり、そんな人間が世の中から消え去るように滅殺の呪いとか光に満ち溢れる「禿げ」の呪いなどをかけたりするより、楽しいお話でぎゅうぎゅうに脳を埋めるほうが、ずっと健康的ではなかろうか。

 

少なくとも私には、抗うつ剤抗不安薬より小説のほうが効果的だ。目が疲れるという副作用はあるけど、休めば回復するから問題ない。

 

もっとも、ストレスMAXだった時期、年間千冊超の読書量をこなした結果、網膜剥離をやらかしたのだった。

 

網膜剥離の再発は本気で洒落にならないので(レーザー手術は恐ろしすぎるから二度と御免だ)Kindle本はUnlimited(読み放題)を含めて、年間300冊以内と決めている。

 

ちなみに現在のKindle読了本は231冊だ。

あと一ヶ月半で、70冊以上読まないように、十分気をつけないといけない。自信ないけど。

 

 

Kindle Unlimited(読み放題)で、心があたたまりそうなタイトルの作品を探して読んだ。

 

中村颯希「神様の定食屋」(双葉文庫

 

 

神様が経営する定食屋ではなく、神様のツテで憑依した料理人(故人)たちに、料理の手ほどきを受けるお話だった。

 

主人公の高坂哲史は、妹の志穂と二人で、両親が遺した「てしをや」という定食屋をやっているのだけど、元SEだった哲史は料理が全くできず、気の荒い妹に罵詈雑言を浴びせられては大喧嘩する日々を送っていた。

 

妹を支えるために、休職までして手伝っているのに、その妹に全く感謝されない状況で、自分の存在意義を見失いかけていた哲史は、夜中に立ち寄った神社でぼやいていたところ、そこの神様にぼやきを聞かれたことから、とんでもない方法で救済されることになる。

 

生前、料理の達人だった霊たちが、かわるがわる哲史に憑依して料理の手ほどきをするかわりに、霊たちが思い残したことを、哲史が解決するのだ。

 

思わぬ経緯で見ず知らずの故人たちと知り合うことになった哲史は、最初はたじろいでいたものの、自分とは全く視点の違う人々の考え方に触れて、彼らの行動を我が事として体験するうちに、視野が広がり、料理の腕だけでなく、人としての器を少しづつ大きく育てていくことになる。

 

と書くと、わりとありがちな人情物系のファンタジーみたいだけど、泣かせどころが満載で、かなり序盤から涙を搾るはめになった。

 

バス事故で亡くなった主婦は、引きこもりの息子を思って成仏出来ずにいたのだけど、哲史に憑依(作中では「フュージョン」と言っていた)し、神様の差し金で「てしをや」を訪れた息子に、好物だったチキン南蛮を作って食べさせる。息子の目には哲史がチキン南蛮を作っているようにしか見えないけれども、母親のと全く同じ味であることから、心にわだかまっていた母親への想いや後悔を吐露することになる。

 

母親である主婦に憑依されて、身体コントロールを委譲した状態の哲史は、息子に再会した母親が、持っていた菜箸を取り落とさんばかりに手を振るわせて心臓をバクバク言わせるのを、我が身をもって体感することになる。母親というものが、それほどにも深く息子を思うものなのだということを知った哲史は、自分と妹を遺して死んだ両親に思いを馳せ、苦手だった料理への向き合いかたや、両親の生き甲斐だった「てしをや」への思いを新たにする。

 

そういう状況で供されるチキン南蛮の描写が、輝くばかりに美味しそうで、読んでいてだいぶお腹が減った。

 

 

作者さんは「小説家になろう」でも作品を何作か発表している方だ。

 

「なろう」のほうで以前に読んだ「シャバの『普通』は難しい」という作品は、異世界物だったけど、主人公を筆頭に強烈にクセのある人物ぞろいで、ストーリーもびっくり展開だったので、強く印象に残っている。こちらは角川から出版されているようだ。

 

 



脳がすっかり元気になった。

次のKindle Unlimited本は、「神様の定食屋」の2巻目に決定。楽しみだ。