湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ねこたま日記(読書と無呼吸)

こんにちは。

 

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今日はふにゃもらけ君じゃなくて、女神転生Ⅴで昨日仲魔にしたジャックランタンくんを飾ってみた。

 

メガテンの悪魔たちは、総じて礼儀正しい。

 

仲魔にすると、「こんごともよろしく」とあいさつしてくれる。自分達のレベルが上がると、優しい言葉がけと一緒にプレゼントをくれたりもする。

 

だから、合成素材にするときは、ちょっと心が痛い。

 

もっとも素材として消費しても、悪魔辞典にデータ登録してあれば、また同じ子を呼び出して育てることのできるシステムなので、永遠のお別れではない。このゲームの一番好きなところはそこだ。

 

 

CPAP

 

重症の睡眠時無呼吸症候群と診断されてから、もう12年くらいになるだろうか。

 

診断時には「7年以内に17%の確率で死ぬ」とか言われたけど、寝る時に呼吸器(CPAP)を使っているおかげで、いまのところ死なずに済んでいる。

 

私の使っているCPAPは病院を通してレンタルしているもので、三ヶ月に一回の診察時に、診察代と一緒にレンタル代金を支払っている。ひと月のレンタル料金をちゃんと聞いたことはないけど(聞いたけど忘れたのかも)、たぶん3000円から4000円の間くらいじゃないかと思う。

 

CPAPは睡眠中の呼吸の様子をずっと記録してくれている。

 

それによると、いまでも1時間に2回くらいは、長く呼吸が止まっているらしい。

 

息が止まると、CPAPはそれを察知して、送り込む空気の圧を上げて、強制的に肺に空気を送り込む。そのおかげで酸欠死を免れるのだ。

 

そんなわけで命綱に等しいCPAPなのだけど、先週の木曜日に無呼吸外来を受診したとき、機械の業者の方が来ていて、いままで使っていた機械が全品リコールになって回収することになったので、新しいものに交換するために、できるだけ早く自宅に伺いたい、翌週月曜ではどうかと言われたので、それでお願いしますと答えた。

 

リコールになった理由は聞かなかったけど、あまり知りたくないとも思った。なにしろ故障すれば命に関わる医療機器なのだ。同じ機械を使っていて亡くなった人がいたのだとしたら、いたたまれない。

 

で、月曜日の今日、業者の方が、新しいCPAPを届けてくれた。

 

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ぱっと見ると、おしゃれな時計だ。

 

いま、枕元のローチェスト(いつも「今日の本棚」の日記で本を置いて写真を撮ってるタンス)の上に置いてあるけど、マスクやホースを隠してしまえば、医療機器という感じが全くない。たいへん良い。

 

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ディスプレイ部分が広くてツヤツヤなので、自分が写っちゃわないように撮るのが面倒くさかった。(´・ω・`)

 

 

問題は、毎朝CPAPのスイッチを切って私を起こすのを使命としている息子が、混乱しないかどうかということだけど、電気機器の使い方だけは、自力で本能的に察知して習得してしまう人なので、たぶん大丈夫だろう。

 

今朝まで使っていた機械は、ケースに入れてお返しした。

 

長女さんの入院を機に壮絶な断捨離(この言葉苦手なんだけど)をしたことといい、今年は物を手放す時期なのだろうか。

 

レンタルしていた医療機器といえど、長く使ったものには愛着が湧くもので、なんとなく心寂しい。

 

リコールされた製品なのに、いままで不具合を起こさずに私を守ってくれたことに感謝したい。

 

 

 

 

夜の音

 

昨夜は久々に、末っ子に本を読んでもらった。

 

 

「東大教授がおしえる やばい日本史」(本郷和人、滝乃みわこ、和田ラヂオ ダイアモンド社)

 

 

 

藤原道長が不良のアタマみたいなヤツだったこととか、足利尊氏がわりとダメ人間だったこととかを読み聞かせられて笑っているいるうちに、あっさり熟睡。

 

ほんと、末っ子の音読は睡眠薬より強く効く。

末っ子は金欠気味らしいので、またしばらくバイトがわりに読んでもらおう。

 

 

 

Kindle Unlimited

 

朝起きてから、読んだ小説。

 

澤村御影「憧れの作家は人間じゃありませんでした」(角川文庫)

 

主人公の瀬名あさひは、出版社に勤める新米の女性編集者なのだけど、担当していた女性作家に「平凡すぎてつまらない、話していてもインスピレーションがわかない」などという理由で、担当を外されてしまう。

 

実のところ、彼女は平凡とは程遠い、筋金入りの映画オタクなのだけど、語り出すとどこまでも熱くなって止まらなくなるため、周囲にドン引かれないように常日頃は隠しているのだ。

 

映画という物語の沼にハマるほどだから、当然小説にも溺れるわけで、出版社に就職したのも、そこが憧れの作家の本を出している会社だったからだった。

 

で、前の作家の担当を外された瀬名あさひは、編集長の指示で、入社前からの憧れの作家である、御崎禅の担当を任されることになるのだけど……

 

 

タイトル通り、御崎禅は人外だった。

吸血鬼として長い時を生きているという彼は、恐ろしいほどの美貌の持ち主で、小説家として仕事をする傍らで、なぜか警察と縁が深く、捜査協力と称して頻繁に現場に駆り出されている。

 

御崎が小説を書きながら警察に協力する理由は、彼が抱えている絶望的に切ない事情に由来する。

 

吸血鬼になる前の御崎は、転生を繰り返しながら、同じように転生を繰り返している最愛の女性を探し続けていたらしい。

 

出会えばすぐに相手のことがわかるのに、何度生まれ変わっても、人生がすれ違ってしまって、結ばれることがなかった。同じ時代、同じ世代に生まれてくることが難しく、ようやく生きて出会っても、自分は死期が間近に迫った老人で、相手は幼女だったりするのだ。

 

寿命のためにすれ違い続けることに耐えかねた御崎は、人間であることを捨てて、死が遠い人外になったのだけど、今度は相手の女性の存在を自力で察知することができなくなってしまった。となると、女性に気づいてもらうしかないわけで、そのために自分の物語を小説として発表し続けているのだった。

 

 

Kindle Unlimited(読み放題)対象の第1巻では、残念ながらハッピーエンドを見ることはできないし、そもそもハッピーエンドに到達するのかどうかもわからない。

 

そのうち続きも読んでみようと思う。

 

それはともかく、刑事ものみたいな事件現場での御崎禅の慇懃で丁寧な語り口調が、ものすごくドラマ「相棒」の水谷豊っぽいために、読んでる途中から御崎禅の容姿が勝手に水谷豊に脳内変換されてしまうようになり、せっかくの絶世の美貌作家の設定が台無しだった。

 

しかもこの吸血鬼の水谷豊、体調が悪くなると、相棒みたいに侍っている美青年警察官の首に噛みついて、「献血」を受けたりするのだ。

 

 

 

…そういえば、遠い昔に刑事ものの吸血鬼BLを読んだことがあったなあ。タイトル何だったかな。間違って日本行きの船に乗っちゃったヨーロッパの吸血鬼が、警察に捕まって、そのまま刑事と同居するようになったんだったか。船に乗ったときはコウモリだったから、元の姿に戻ったら全裸で、猥褻物陳列罪で捕まったんだったような。