昨日の日記。
2020/11/24 午前8時過ぎ
朝食。ごはん、ふりかけ、目玉焼きホウレンソウ、牛乳。
食欲はあったので完食。味もそれほどおかしくなかった。しょっぱさも感じた気がする。
ただ、椅子に座るのが多少つらい。
痰がからんだ咳が少しでる。むせる。
昨日から、病室で二種類のお薬を出してもらっている。
カルボシスティン
どういう薬なのかは、あとで調べよう。
土曜日にD病院で処方された抗生剤は、飲むのをやめるように、とのこと。
そういえば、入院してから一度もお医者さんに会っていない。電話での会話も看護師さんのみ。特に困ってないので問題ない。
末っ子がLINEで送ってくれた音読動画を聴いてるうちに、強烈な眠気が来た。熟睡したあとの午前中でも睡眠導入効果があるのか。ちなみに普段の私は昼寝することが滅多にない。たぶん年間昼寝時間の合計は、年間テレビ視聴時間(紅白歌合戦しか見ない)より短いはずだ。だって寝ないもの。
少しうとうとしたら、頭がすっきりした。
昨日から読み始めたkindle本(unlimited)の続きでもちょっと読もう。
2020/11/24 午前10時半過ぎ
熱は36.4度。
だるい。(´・ω・`)
清拭のタオル(使い捨て)を二枚もらったので、ざっと体を拭いた。あったかくて、さっぱりした。
ついでに着替え。
寒気があるので、レンタルのシャツの上に、レンタルのパジャマを重ね着していたのだけど、ゆったりしたデザインではないためか、寝返りするときにあちこち引っ張られて苦しくなる。なので、パジャマを脱いで、自宅から持ってきたゆるいトレーナーに替えた。ラクになった。
病院では売店や自販機等は使えないけど、ペットボトルの水はもらえる。退院時に精算する仕組みらしい。
食事のときにあったかいお茶を紙コップ一杯分だけもらえるけど、それ以外は水しかない。
水ばっかり飲んでると気持ち悪くなるので、長女さんが持たせてくれたスポーツドリンクの粉末を入れて、飲んでいる。助かる。
2020/11/24 午前11時過ぎ
LINE等で各方面に連絡。
あちこちに心配をかけている。申し訳ない。みな無事でいてほしい。
2020/11/24 午後0時
お昼ご飯が運ばれてきた。
鶏むね肉にパン粉をつけて煮た(揚げてはいない感じ)ものにケチャップ風のソースがかかったものと、オーロラソースっぽいので和えたブロッコリー、ごぼうのサラダ。玉ねぎのスープも付いていた。
味は、おかしく感じているのかどうか、よくわからない。最初は普通だったのに、食べ終わるころには少しおかしい気がした。
いずれにせよ絶望するほどの味覚異常ではないので、気にしないことにする。もともとメシマズには耐性があるのだ。10年通った大学で、多くの学生がマズイと言っていた学食を毎日食べ続け、不味くて無理と思ったのは一度だけだった。カレーライスに珍しく形のある肉の塊が入っていると思って喜んで頬張ったら、でっかいカレールーだったのだ。その時でさえ残さず食べた。
食後の薬を、服用。
カルボシステイン
トリメブチン
下の2つは、過敏性腸症候群対策で、精神科で処方されている胃腸薬。家から持ってきた。
気管に多少の違和感。
時々咳。
軽い頭痛。
熱、37.0度
酸素飽和度が、「96」だった。看護師さんに「酸素入れますから」と言われたデッドラインだ。ヤバいと思って測り直したら「97」になった。もう一息!っことで、深呼吸しつつ3度目のトライをしたら、「98」だった。
肺炎のような症状はない。
もしかして、普段から呼吸が浅いんだろうか。
CPAPを使い始めてから、呼吸が他力本願になっているので、吸う力が弱くなってる気はしていた。婚活ならぬ肺活が必要か。
2020/11/24 午後1時40分過ぎ
一日三回、体温その他を自分で測って、看護師さんに伝える。2回目の午後2時分の測定。
体温36.7度。
血圧、127-72
血中酸素飽和度 98パーセント
2020/11/24 午後2時台
先週末に熱を出してから、やたらと筋肉が痛かったけど、調べてみたら、コロナ発病者にとても多い症状だという。
これまで風邪やインフルエンザで高熱を出して、関節が痛くなるのは何度もあったけど、全身の筋肉痛は経験がなかった。どんな姿勢で寝ても痛いから、本当につらかった。
いまはそれほど痛くない。
じっとしていれば、とくに問題ない。
本読んだり、ふにゃもらけやったりしている。
いま読んでるのは「伊勢物語 在原業平 恋と誠」(高樹のぶ子 著)。歴史のおさらいも兼ねている。おらさいというか、そろそろわかってないことが多すぎるのだけども。
業平が阿保親王の息子だというのは知っていても、阿保親王が、父親である平城天皇(桓武天皇の息子)と藤原薬子が起こした「薬子の乱」のせいで太宰府に流されていたこととか、許されて都に戻ってから桓武天皇の娘と結婚して業平か生まれたことなどは、よくわかっていなかった。
読みやすい本だし、納得できる部分もあるのだけど、時折出てくる一般論的な人間観に違和感を持つ。
「業平だけでなく、男は全員マザコンと言ってもよいのではないでしょうか」
とか、
「いつもどこかで、すべての女性に母性を求めている。それが男なのです」
とか言われても困る。人間の成熟って、なんだっけ。
だいたい「すべての女性に母性を求める」って、どういう状態なのか。ここで求められている「母性」って、我が子を産み育てる性質じゃなくて、「僕のお母さんになって」的な願望を受け止められる資質のことのような気がするので、余計に奇妙に感じる。いや、深く考えるのはやめておこう。
2020/11/24 午後6時過ぎ
夕食。
鯖の塩焼き。しいたけと鶏ひき肉の煮物。ごはん。うめびしお(液体梅干し)
食べようと思って蓋を開けたら、ナースコールのスピーカーで呼ばれた。主治医が私のiPhoneに電話してるけど出ないので声をかけたとのこと。でもiPhoneは鳴ってないし、着信履歴にもない。
改めて番号を伝えたら、すぐに電話が鳴った。どうも間違い電話をかけていたらしい。そういえば、昨夜の部屋移動のときにも、今朝一番最初のナースコールでも、看護師さんに「電話しても反応なかった」と言われた。どうも昨夕以降に引き継いだ時点で、私の電話番号は間違えられたようだ。
入院して初めてお医者さんと話をした。
発症してから、今日で5日目になるけど、昨日撮ったレントゲンとCTでは、肺炎の兆候は見つからなかったそうだ。
ただ、コロナの場合、発症から一週間後に肺炎になるケースが多いので、来週月曜にもう一度レントゲンとCTを撮る予定とのこと。ただし、症状が悪化してきたら、前倒しで検査して治療をすると。
肺炎に至らず、他の症状も消えれば、退院を検討できるとのこと。早ければ来週末くらいか。
六時半すぎに夕食終了。完食。
味は、やはり少しおかしい。
食べ始めはいいのに、途中からなんだか変になる感じ。
味覚を街並みに例えていうなら、綺麗な街路樹や花壇のある高級住宅街を楽しく歩いていたら、いきなり焼け焦げた廃屋が現れて、ぎょっとした途端に瓦礫だらけの荒野に様変わりしてしまった、というような。
あるいは、ダヴィンチのモナリザを見ていたはずが、いつのまにかピカソの「泣く女」になったかと思ったら実は小林幸子の写真だったから驚愕した
、みたいな。
さて。検温その他をしなくては。
体温 37.0度
血圧 144/80
脈 86
酸素飽和度 98