11月20日(金)に発症して、11月23日(月)に入院。
今日が11月29日(日)だから、発症10日目、入院7日目ということになる。曜日を書かないと日にち感覚がつかみづらいので、以後なるたけ書入れよう。
11月28日(土) 午後9時前後
デカドロン(副腎皮質ホルモン)のおかげで、すっかり具合が良くなったので、iPadをWiFiにつないでゲームなんぞやっていたら、そのiPadがいきなり着信音を鳴らし出したので、驚いて放り出しそうになった。
たぶんiPhoneの電話番号と同じ設定になっているのだと思う。自分で設定した覚えはないけど(そもそもFaceTimeの存在自体を今回入院するまで知らなかった)、所有者が同じだから、諸々リンクしちゃってるんだろう。
ちなみにiPhoneのほうのFaceTimeは、初日に無音声の受信が一回あった以降、全く反応しなくなっている。
で、出てみたら、看護師さんだった。
私のCPAPのマスクに酸素のチューブを装着できなかったので、メーカーと連絡して、装着可能なパーツを発注したのだそうだ。それが夜9時過ぎに配達されてくるという。
待っていたら、9時過ぎに、CPAPの真新しいマスクが届けられた。酸素チューブもちゃんと取り付けらられるようになっている。よかった。
でもこのマスク、費用かかるのかな。
私のCPAPは、かかりつけの無呼吸外来でレンタルしているもので(受診するときにメーカーの人も来ている)、普段使っている限りでは保険が効いていて、診察費としてレンタル料も払っている(と理解している)。マスクなどの消耗品は、メーカーから時折宅配されてくるけれども、宅配時に支払いをしたことはない。
でも今回はどうなんだろう。まあ退院するときに分かるだろう。
11月28日(土) 午後10時ごろ
興味本位でAmazonでCPAPのマスクやベルト(ヘッドギア?)の値段など眺めてみた。病院でレンタルしているものとは違うけど、それなりの値段がしている。
そういえば、酸素飽和度を測る機械も、Amazonで普通に売られている。
私がいま病室で使わせてもらっているのが、まさにこれだ。NISSEI パルスオキシメーター。
ただし、Amazonの商品ページにアクセスしようとすると、医療関係者かどうかを問うページに飛ばされる。一般向け製品ではないらしい。お値段は1万7000円台のようだ。
一般向けの製品もいろいろ出ていて、値段もだいぶ安い。コロナの影響で、自宅用を買う人がふえているのかもしれない。私も一つほしいと思ったくらいだから。コロナで回る経済もあるのだ。
Amazonを眺めていたら、こんな本を見つけた。
著者は万葉集の研究者だと記憶してるけど、なんだか書名が戦闘的だ。
なんとなく、「最近」の元号がらみの騒ぎを思い出しつつ、内容紹介を読んでみたら、ストレートにそっち方面に怒気が発射されていた。
内容紹介
そこのけ、御用学者ども! 数ある便乗本よ、焼却炉の灰となれ。
「維新」「大戦」、そして「令和」――。
「『万葉集』には天皇から庶民の歌までが収められている」という虚構を、近代以降の国家権力は利用し続けてきた。
新しい年号は令和。出典は「国書」である万葉集――2019年に安倍首相が鼻高々に発表した直後、東京大学教授・品田悦一氏の「戦い」ははじまった。「令和」の典拠になった「梅花歌」序には、さらに中国漢籍の「典拠」がある。そこには、1300年前に大伴旅人が込めた、「権力の横暴を許すな」という反体制のメッセージがある。安倍首相はそれを知らないのだ、ということを明らかにした。品田氏の反論は、Twitterで一気に拡散し、全国紙にも取り上げられた。
だれが首相になっても変わらない!
われわれは踊らされてはいけない、ぼーっと生きててはいけないのだ。
天皇や貴族から庶民の歌まで載っている『万葉集』にあやかって、人々が美しく心を寄せ合う世の中を作りましょうというのは、「美しい国」が立ちゆくために国民に犠牲を払ってもらおうという方向へ誘導しようというものではないのか。令和という年号からわれわれが読み取らねばならないのは、なんなのか。
(本書のおもな内容)
●「令和」から浮かび上がる大伴旅人のメッセージ
「令和」の典拠となった、大伴旅人の「梅花歌」序。京都を離れた太宰府で梅の花を愛でるという、歌の宴。「梅花歌」序は、中国漢籍を踏まえたもので、典拠に込められた「真意」までたどりついたとき、われわれは「令和」の本当の意味を知る。藤原氏の専横、長屋王の謀殺。中央政治の腐敗に対し、遠い太宰府から、大伴旅人は、どのようなメッセージを込めていたのか。まるで古代ミステリを読み解くようなスリリングな論理の知的興奮と同時に、現代人は旅人のメッセージを自分たちのものとして受け止めなければならないことを痛感する。
●「万葉ポピュリズム」を斬る
日本女子大で開かれた熱い講演を、大幅加筆修正して収録。『万葉集』を利用しようとする国家の作り上げた幻想を打ち砕き、さらには、「元号」「改元」という言葉の「怪しさ」を明らかにする。
一、「改元」というのは元号を改めることではないのだ、そもそも「元号」というのは変なことばなのだ。
二、『万葉集』には天皇や貴族の歌だけでなく、農民や防人の歌までが収録されていると言われることがあるが、それは大きな間違いである。
三、『万葉集』にあやかって、人々が美しく心を寄せ合う世の中を作りましょうというのは、「美しい国」が立ちゆくために国民に犠牲を払ってもらおうという方向へ誘導しようというものではないのか。
うひゃひゃ。
あーこれ、読みたいなあ。
退院できたら、買おう。
11月29日(日) 午前4時40分ごろ
起床。
寒い。
寒気というより、部屋の寒さが身に沁みる。だいぶ気温が低いのか。
早すぎるので、寝直そうと思ったけど、眠気がこないから、そのまま起きてた。
だるさはあまりない。
頭痛や喉の渇きは消えている。喉や気管のヒリヒリ感も皆無。
ただ、くしゃみがやたらと出る。そのせいで、鼻水も。鼻酸素の刺激のせいかもしれない。昨日はこんなことなかったのに。
お腹が空いてきた。食欲も入院したときくらいまでに戻っている。
甘いものが食べたいのは、相変わらずだ。
ホールケーキやチョコパフェが、頭から離れない。
11月29日(日) 午前七時
計測。
体温 35.5度
血圧 132-79
脈 70
酸素飽和度 98
酸素飽和度が元に戻った。
脈が下がった。というか、これくらいが、普通なんじゃないのか。鼻酸素のおかげで下がったのかな。それまで、酸素足りなくて心臓が頑張っちゃってたんだろうか。
昔、バセドウ病になったときには、脈拍が常時120くらいもあった。あまりに早いので、ときおり不正脈も起きていた。
朝食。
納豆、のはん、ハム野菜を蒸したもの。ジョア。
ふりかけもついたけど、残した。
味は、ほんのり分かる感じ。えぐさはない。
ジョア最高! 五本くらい飲みたい!
11月29日(日) 午前9時40分ごろ
トイレに行ったら、心電図のシールが一個、胸から剥がれ落ちているのに気づいた。
ベッドからナースコールして、付け直してくれるように頼んだ。
少しまただるさを感じ始めたので検温してみた。
37.4度。
上がってきた。
部屋が寒く感じることを看護師さんに話したら、また発熱するかもとは言われていた。まだ油断はでしないということか。
デカドロンは、朝と昼に服用するので、翌日深夜から、翌朝服用するまでのあいだは、体内の濃度が減って、炎症が増えてくる可能性がある。
昨日は、お昼の分を飲んでしばらくしたあたりから、だるさや喉のヒリヒリが消えてきたと思うので、今日もそのくらいのタイミングで熱が下がるかもしれない。大人しく待とう。
あと、なんか笑えるものを探そう。笑って副腎ちゃんを応援だ。
デカドロンの血中濃度の半減期は5時間ほどだとネットの薬剤情報に書いてあった。昔長女さんが大量投与されていたプレドニンより倍ほど血中濃度を維持できるらしい。
薬自体の強さは、プレドニンの7倍ほどだとも。
強い薬だということは、減薬、断薬が難しいということでもある。いきなりやめたりすると、大変なことになる。そして長期間の投与は副腎の働きを弱くするので危険でもある。