入院6日目。
発病から9日目。
2020/11/28 午前3時半
目が覚めたので、水分補給。
痰の絡んだ咳が少し出る。心なしか胸が痛い。
だいぶ具合が悪いけれども、死ぬほどでもない。無顆粒球症で気管が塞がりかけた時は。こんなもんじゃなかった。あのときの苦しさを100とすると、いまはせいぜい10くらいか。楽勝だ。
2020/11/28 午前6時過ぎ
ナースコールで起こされた。
起き上がって、諸々の計測をした。
酸素飽和度が、なんど測っても95になる。
そこまで息苦しい感じもないけど、頭痛とだるさは、そこそこひどい。
2020/11/28 午前8時過ぎ
鼻から酸素をいれるのが始まった。
心電図の機械も取り付けられて、ずっと外してはいけないとのこと。トイレにドボンすると高額の弁償金を取られるかも〜と看護師さんが脅すので、ちょっとドキドキした。
酸素のチューブが短いので、可動範囲がとても狭くなってしまった。トイレには全く届かないので、行くときは外していいとのこと。
採血もあった。
夜寝るときに、鼻酸素とCPAPを一緒に使っていいのかと看護師さんに聞いてみたら、相談するからちょっと待っててと言われた。
しばらくすると、CPAPの写真を撮らせてと言われたので、電源コードを引っこ抜いて渡した。どこかに問い合わせて、鼻酸素のチューブと共存できるかどうかを確認するのかもしれない。
食欲皆無。
里芋をひとかけらと、大根おろしと、牛乳だけいただいた。
ごはんも魚も、煮物のアクのようなエグみだけ感じる。かなり厳しい。(´・ω・`)
今日から、デカドロンというお薬を始めるらしい。
飲み薬で、かなり大変だとのこと。どんな薬なんだろうか。
名前が「デカメロン」みたいだけど、関係はないだろう。
で、調べてみたら、ステロイドだった。
1日6mg(朝3mg 昼3mg)。
胃薬も出た。
コロナでステロイドを使うとは知らなかった。
ネットの記事を探して読んだ。
重症者の死亡率を下げるのに、このデカドロンが有効とされているそうだ。
ステロイドの副作用がどんなものかは、よく知っている。幼児期の長女さんが難病治療で大量投与されていたからだ。今回私が処方された量は、長女さんが投与されていた量の五分の一ほどだろうか。もっとも、ステロイドといっても薬の種類が違うようなので(長女さんが処方されていたのはプレドニン、もしくはプレドニゾロン)、一概に量を比較していいのかどうかはわからない。
なんにせよ、ステロイドの副作用が出る前にコロナを駆逐したい。ステロイドの副作用として有名なのは、顔が丸くなることや、食欲亢進、不眠に鬱などである。デカドロンのネット上の情報にもそう書かれていた。
顔がすこしばかり丸くなろうと構わないが、不眠と鬱は間に合っている。もう結構である。断じていらん。( *`ω´)
2020/11/28 午前11時50分ごろ
熱、37.5度。
少し具合が良くなったので、朝ごはんの残りを食べた。エグみしか感じないけど、想像力で補完して味わった。
ハリー・ポッターのシリーズがkindle飲み放題(unlimited)になっていたので、未読の「謎のプリンス」をダウンロードして少し読んでみている。
2020/11/28 正午くらい
昼ご飯。
軽い吐気があったけど、なんとか半分くらい食べた。
ワカメとレタスのサラダが、おいしく感じた。ものすごく油の少ないフレンチドレッシングで和えてあった。
ヤクルト(一本)も、おいしく飲めた。
たまごとキノコの炒め物(煮物)と、四角いお麩の入った味噌汁は、悲しいくらい味が全くしなかった。(´・ω・`)
食後に、デカドロンやカロナールなど、処方されている薬を飲んでから、計測。
体温 37.6度
血圧 132-83
脈 96
酸素飽和度 98
毎度思うけど、私ってちょっと脈が早くないだろうか。(´・ω・`)
横になっていたら、いつのまにか寝てしまっていたようだ。
2020/11/28 午後3時
2時間ほど爆睡。
目が覚めたら、だいぶ体調が楽になっていた。
ただ、寝汗をかなりかいたようで、背中が冷たくて気持ちわるい。あとで着替えようか。
寝ている間に鼻酸素が外れていたので、あわてて装着し直す。
看護師さんに、だるさが取れたようだと話したら、デカドロンが効いたのだろうとのことだった。主治医の先生の話では、かなりすぐに効くのだとか。すごいな。
2020/11/28 午後6時半ごろ
晩御飯。
かれいの煮付け。カブの煮物。いんげんの煮物。ごはん。うめびしお(液体梅干し)。
味はあんまり分からなかったけど、変なえぐみや吐き気をあまり感じなかったので、普通に完食できた。
そして、
チョコアイス風のデザート!
ちょこっと凍ったチョコムースという感じだった。
めちゃめちゃ美味しかった。あと半ダース出ても完食できる気がする。甘味最高!
食後の計測。
体温 36.1度
血圧 132-83
脈絡 90
酸素飽和度 98
平熱に戻ってた。
どうりで身体が楽なはずだ。
気がつけば、喉の渇きとヒリヒリ感も消えている。あれらはやはり炎症反応だったのか。
全身の打撲みたいな痛みや、筋肉痛もどきも、綺麗さっぱりなくなった。コロナにかかるずっと前からある、指関節の痛みまで消えているのが怖い。
午前中には、数歩動いただけで具合悪かったのに、いまはひょいひょい動ける。ベッド周りに溜まっていたゴミなどを少し片付けた。
ハリーポッターの続きを読もう。