ふにゃもらけ君は、お友達と一緒にお正月仕様のバイト中。
この絵のような板塀を見かけなくなったのは、いつ頃からだったろうか。
門松も見かけないけど、それはきっとマンション住人だからだろう。
我が家ではしめ飾りも鏡餅も飾らない。
結婚して数年ぐらいは、何かしら飾っていた記憶があるけど、もともと亭主がそういう慣習にしたがう必要を感じない人であり、私も特にこだわりがない方なので、いつのまにか、何にもやらなくなった。年賀状も、年々枚数を減らしているけど、これはうちだけのことではなく、世の中全体の流れのように思う。
けれどもおせち料理やお雑煮は、ちゃんとやる。
作るのは関西出身の亭主なので、おせちも関西風になる。
家族全員和食大好きなので、おせち料理は、省略不可のうれしいご馳走なのだ。
なんなら一年中おせち料理でもいいくらいだし、毎年元旦にはそう思って、なますとか酢牛蒡とか煮豆とか常備菜にしようと決意するのに、三が日過ぎるともう忘れている。今年はここに書いたから、記憶が維持されるかもしれない。
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大晦日、紅白をテレビで見ながら、手元にある端末でネットニュースやらツイッターやらを眺めていたら、保釈中のカルロス・ゴーン氏が、秘密裏にレバノンに渡っていたというニュースが目に入った。
ゴーン氏は南米の人だと思っていたけど、元々の国籍はレバノンなのだという。知らなかった。
教会の日曜学校で聖書を読むようになって以来、イスラエルやその周辺諸国の歴史や文化にも興味が出てきて、少しずつ調べたり読んだりしている。ちょっと前まで、レバノンとヨルダンの区別もつかなかったけど、いまはいくらか違いがわかる程度にはなった。
とはいえほとんど知らないのに等しい。まして、レバノンに行ったゴーン氏のその後の人生がどうなるのか、私には想像もつかない。他国からの侵攻や内戦に絡んだ軋轢とかヒズボラとかは、今どうなんだろう。日本ではほとんど目立った報道がないから、何も知らない。
なんてことを思いながらGoogle検索してみたら、レバノンのマクドナルドについての記事が出てきた。マック、あるんだ。
そんなのを眺めていたら、紅白で、星野源の「ドラえもん」の歌が流れてきた。
何者でなくても世界を救おう。
でも、何者でもない人間には、どこで何を救えばいいのかも分からなかったりするのだ。ドラえもんは、のび太たちと出会って以来、しょっちゅう世界を救ってるみたいだけど、ゴーン氏にはドラえもんはいなかったのかもしれない。あるいはのび太と出会えなかったか。あ、もしかしたら、これから会うのかも。