先日の都良香の歌の記事に、英訳を入れるのを忘れていた。
(´・ω・`)
No. 466
Okibi (burning fire) oki (offing) hi (dry)
Whence do tears come ?
Will their source be known when they are dry?
Miyakono Yoshika
「THE KOKIN WAKA-SHU 英訳古今和歌集」
本多平八郎訳 北星堂出版
【語釈】
whence…どこから(文語)
【意訳】
オキビ(燃える火) オキ(沖) ヒ(乾く)
涙はどこから流れてくるのか…
それらが乾いてしまった時、その源を知ることができるのだろうか?
【原文】
流れ出づる方だに見えぬ涙川おきひむ時やそこは知られむ
(_ _).。o○
この歌は、掛詞のひねりがキツいため、裏の意味を歌意に取り込むのが難しい。定番の「〜ではないが」が使えないのだ。
翻訳者の本多平八郎氏も、「燠火」「干む」の訳出に難儀したらしく、珍しくストレートに意味を提示して、脇にどかして(棚上げして?)しまっている。和歌の原文を読める読者でなければ、最初の行は意味不明だろう。
本多氏や出版元は、本書の読者をどの方面に想定していたのか、ちょっと気になるところではある。
(_ _).。o○
今回のイラストは、いつものCopilot さんと、GoogleのGemini さんの合作となっている。
こちはら、元になっているCopilotさんの作品。
このイメージを、より写実的に、芸術写真風のタッチでとGemini さんにお願いしたら、こうなった。
どちらのAIさんにも、古代日本の貴族男性と指定したのだけど、平安時代の衣装を着せてくれなかった。まだそちらの方面の学習が進んでいないのだろう。今後に期待したい。