読んでる小説のメモ。
富士とまと「ハズレポーションが醤油だったので料理するとにしました」
ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました (ツギクルブックス)
- 作者: 富士とまと
- 出版社/メーカー: ツギクル
- 発売日: 2018/10/01
- メディア: Kindle版
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本アプリの「ピッコマ」で、漫画版を少し読んだらツボだったので、原作小説を探してみたら、「小説家になろう」で連載されて、その後書籍化された作品だった。
ヒロインは三十路の専業主婦。
学生結婚したモラハラ夫に、仕事を禁じられ、ひたすら家事をして尽くしてきたのに、モラハラ夫は愛人に子どもができたからといって、一方的に、慰謝料ナシでの離婚を要求。
ショックで家を飛び出したヒロインが、ハローワークに駆け込むと、なぜかそこは別世界の冒険者ギルドで……
家事しかできないことを、常日頃モラハラ夫に蔑まれてきたヒロインだけれど、彼女のありふれた家事能力は、異世界では凄まじい対価を得ることができる異能だった。
その異世界のハローワークでたまたま出会ったSクラスの冒険者の庇護を受け(三十路なのに幼い娘だと誤解されたのだ)、彼が保護している孤児たちの世話をしながら、主婦冒険者として暮らしていくヒロイン日常が、とにかく楽しい。
彼女を捨てたモラハラ夫の、いかにも現代日本のモラ夫らしい酷い仕打ちの数々が、ヒロインの回想としてときおり語られるのだけど、妻に失踪されたあとの彼の無能全開のクズっぷりや、凋落を予感させるエピソードがボーナスステージのように挿入されてくるので、読者としては溜飲が下がる。
続きが楽しみ。