湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

主婦が異世界に飛ぶファンタジー

 

読んでる小説のメモ。

 

富士とまと「ハズレポーションが醤油だったので料理するとにしました」

 

ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました (ツギクルブックス)

ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました (ツギクルブックス)

 

 

本アプリの「ピッコマ」で、漫画版を少し読んだらツボだったので、原作小説を探してみたら、「小説家になろう」で連載されて、その後書籍化された作品だった。

 

ヒロインは三十路の専業主婦。

学生結婚したモラハラ夫に、仕事を禁じられ、ひたすら家事をして尽くしてきたのに、モラハラ夫は愛人に子どもができたからといって、一方的に、慰謝料ナシでの離婚を要求。

 

ショックで家を飛び出したヒロインが、ハローワークに駆け込むと、なぜかそこは別世界の冒険者ギルドで……

 

家事しかできないことを、常日頃モラハラ夫に蔑まれてきたヒロインだけれど、彼女のありふれた家事能力は、異世界では凄まじい対価を得ることができる異能だった。

 

その異世界ハローワークでたまたま出会ったSクラスの冒険者の庇護を受け(三十路なのに幼い娘だと誤解されたのだ)、彼が保護している孤児たちの世話をしながら、主婦冒険者として暮らしていくヒロイン日常が、とにかく楽しい。

 

彼女を捨てたモラハラ夫の、いかにも現代日本のモラ夫らしい酷い仕打ちの数々が、ヒロインの回想としてときおり語られるのだけど、妻に失踪されたあとの彼の無能全開のクズっぷりや、凋落を予感させるエピソードがボーナスステージのように挿入されてくるので、読者としては溜飲が下がる。

 

続きが楽しみ。