湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

読書ノート(2026/01/16)

ここ最近読んだ本のメモ。

 

阿部謹也「ヨーロッパ中世の宇宙観」講談社学術文庫

 

たぶん亭主がずっと前に買った本。

なんとなく書架で目について、病院の待合室で少し読んだらハマってしまった。

 

ハーメルンの笛吹き」の伝承が、実は現実にあった計画的な移民事業だったらしいという説を、歴史上の様々な記録を元に実証しようとしている。

 

笛吹きの衣装が、当時、社会的地位の低かった楽人としてはありえない、色とりどりの豪華なものであったこと、連れ去られた子どもたちの目的地と推定される場所に、移住を示唆する方言的な痕跡があることなど、推理小説のような推論が提示されていて、ちょっとワクワクした。続きはゆっくり読もうと思う。

 

 

(_ _).。o○

 

 

林マキ「屋根裏部屋の公爵夫人」KADOKAWA

 

(現在、Kindle Unlimitedで3巻まで読めます)

 

原作小説を何年か前に「小説家になろう」で読んで、印象に残っていた作品のコミック版。

 

事実ではない醜聞のために、金に困った公爵と愛のない結婚することになったヒロインが、公爵家で散々に冷遇されながらも、力技で公爵領を立て直していくお話。

 

 

(_ _).。o○

 

「無能は不要と言われ『時計使い』の僕は職人ギルドから追い出されるも、ダンジョンの深部で真の力に覚醒する」(さらさみさ、桜霧琥珀、福きつね 著)マイクロマガジン社

 

 

Kindle Unlimitedで1巻目を読んだ。

 

異世界ファンタジーでよくある、劣等スキルからの成り上がりのストーリーなのだけど、「時計使い」というスキルを、物理的な暴力として運用スルユニークさが新鮮。

 

生まれ持ったスキルが悪いと、将来の進路が狭まるどころか、人格や生存権まで否定されるという、過酷な世界観なので、主人公に降りかかってくる試練がほぼデスゲーム。その分、のちのちのざまあ展開も強烈なのだと思うけれども、2巻以降は読み放題では読めないようなので、残念だけどおあずけ。

 

(_ _).。o○

 

「シンデレラが可愛すぎるので私が幸せにして見せます!」(栗山、こがね、乙ひより)一迅社

 

単話売りのKindle本。

童話「シンデレラ」を下敷きとした、異世界転生の掌編コミック。

 

シンデレラを虐める義姉に転生してしまった主人公が、断罪回避のために義妹を守り、なんとか無事に王子と結婚させようと奔走するのだけど…

 

ラストはちょっと百合寄りだった。

 

義姉がシンデレラのためにこっそりドレスを縫うくだりで、カミラ・カベロ主演の実写版「シンデレラ」を思い出した。

 

シンデレラ

シンデレラ

  • カミラ・カベロ
Amazon

 

映画では、シンデレラ本人がドレスメーカーとして自立するエンディングだったと記憶している。義姉たちの印象は薄いけど、継母がシンデレラをいじめていた理由は、叶わぬ夢を抱いて傷つくことを恐れていたからだったはず。

 

まだAmazonプライム・ビデオで見られるようなら、再視聴してみたい。

 

 

(_ _).。o○

 

「裏切りられたので、王妃付き侍女にジョブチェンジ!」(雉間ちまこ、青山克己)マックガーデン

 

 

ずいぶん前に、「小説家になろう」で途中まで読んで、印象に残っていたラノベのコミック版。

 

主人公は、ものすごくハイスペックな子爵令嬢なのだけど、留学先から帰国してパーティに出席し、自分をエスコートすべき婚約者を探していたら、あろうことか婚約者が別の女性に愛を誓う現場を目撃してしまう。

 

傷ついた主人公は、父親に報告して婚約解消を願ったものの、婚約者が頑として解消に応じず、予定通りの婚姻を希望したため、主人公は、「自分がその気になるまで婚姻はしない」という条件付きで、相手の意向を受け入れることに。

 

その後十年間、二人はほぼ没交渉のまま婚約を継続。主人公は王妃付きの筆頭侍女として王宮で働いているのだけど、事情を知らない宮廷人たちに「婚約者にしがみついて真実の愛を妨害する悪女」と非難され、婚約者の思い人である王弟妃や、その取り巻きたちからもさまざまな嫌がらせや妨害工作を受けるという、面倒な状況に置かれていた。

 

主人公は十年間ずっと、婚約解消を求め続けていたけれど、婚約者側は婚姻を主張して譲らない。婚約破棄という強行手段を取ることもできるけれど、婚約者側のほうが家格が上であり、破棄という形では、相手の履歴に有責者としての傷が残るため、なかなか踏み切ることができずにいた。

 

十年たっても、主人公の心の中には、信頼していた婚約者に裏切られたという深い傷や怒りがそのまま残っていて、別の誰かと新たに関係を結ぶ勇気を持てず、結婚に前向きになるどころか、主人公を良く知る独身男性たちの好意に気づくことすらない。

 

そんな主人公の背中を蹴り飛ばすかのような事件が、王宮内で立て続けに勃発する。

 

冤罪による告発、拉致監禁、不法捜査による自室の破壊、旅行中の襲撃、暗殺者を避けながらの逃避行……

 

恋愛ものなのに、だいぶ荒事が多い。

荒事のたびに、主人公に心惹かれる男性が増えていくのだけど、主人公の恋愛脳は凍結したままである上に、過酷な犯罪に巻き込まれたせいで、重度の男性恐怖症まで発症してしまう。

 

もう結婚とか無理なんじゃなかろうかと思うし、無理に結婚しなくても、良い主人や家族、友人たち、権力のある理解者たちに囲まれて、十分に幸せになれそうなのだから、それでいいんじゃないかと思う。

 

面白いし、先が気になるのだけど、残念ながらコミック版は完結していない。

 

原作の「小説家になろう」版も完結しておらず、更新も長期にわたって停止した状態のようだ。

 

中途で打ち切りにならないことを祈りたい。

 

(_ _).。o○

 

「シンデレラが結婚したので意地悪な義姉はクールに去れ…ません!?」有馬ケイ、葛城阿高、森原八鹿 コンパス

 

童話「シンデレラ」を下敷きにした、異世界転生もの。

 

原作小説を「小説家になろう」で読んだような記憶がある。

 

主人公はシンデレラの二番目の義姉。

両親の再婚でシンデレラと義理の姉妹となった二人の姉には、現代日本でバリバリのキャリアウーマンだった前世の記憶があり、もちろんオリジナル「シンデレラ」の結末も知っていた。義妹を虐待などしたら断罪される未来しかないため、義姉たちはお人好しの亡父のせいで破産しかけた家を立て直し、義妹を立派な淑女に育てあげて王子に嫁がせようと決意。

 

ところが王子と結婚したのに、シンデレラはちっとも義姉離れせず、特に二番目の義姉に甘え続けて、何かにつけて自分のところに呼びつけて頼ろうとする。それを見た世間の人々は、義姉が王子妃を利用している、虐待しているなどと誤解し、王宮内でとんでもない悪評がたってしまう。

 

やり手の経営コンサルタントという前世の職業柄、政治経済問題に強い二番目の義姉が、自分に食ってかかる高位貴族たちを相手に歯に衣をきせずに論破しているうちに、とんでもない人物に「おもしろい女」認定されてしまい、やがて国政を揺るがす事態に巻き込まれていく…

 

3巻まで、Kindle Unlimitedで読了。

お話もそこで完結しているのだけど、どうやら原作小説もコミックも続編が出るらしい。楽しみ。