こんにちは。
毎晩末っ子に東野圭吾の「プラチナデータ」を音読してもらっているのだけど、だいたい五分ほど聞いたところで寝てしまうので、ちっとも話が進まない。事件のなりゆきがとても気になるので、そのうち昼間に一気に読んでしまおうと目論んでいる。
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長女さんの主治医と面談してきた。
診断は、自閉症スペクトラムの人がさまざまな要因で調子を崩して、被害妄想的になり、不安やパニックを起こした状態、という感じの見立てであるという。
主治医のお話では、統合失調症の言動と、自閉症スペクトラムの人の(素人目には)統合失調症のように見える言動とでは、質的に違う部分があるのだという。
具体的な違いについてはあまり語ってもらえなかったけれども、心理テストの結果や対話の感じから、そういう判断となったようだ。
自閉症スペクトラムの人が調子を崩して被害妄想的になるのは、とてもよくあることだ、とも言われた。被害妄想だけじゃなくて、幻聴や関係妄想もバリバリ出てたみたいだけど、専門医には違いが分かるらしい。
長女さんの状態にあうようにという主治医の判断で、エビリファイが中止になり、いまはアルプラゾラムという、不安を抑える薬が出ているとのこと。リスペリドンは継続して処方されていて、頓服的に追加することもあるとか。あとは胃腸薬が出ているそうだ。
3カ月で退院の予定とのことなので、家に帰るのは来月下旬くらいになりそうだ。
次の面談では、ケアマネさんも交えて、退院後の生活や就労について相談することになった。
当初は、退院後は病院内のデイケアに通所しながら、ゆったり社会参加することを主治医に勧められていたけれど、デイケアを体験利用した長女さんが、自分には合わないと拒否。大きな部屋に数十人の人が集まって、とりとめなく過ごしている様子が、あまりいい思い出のない学校(小中、および通信制高校のサポート校)を連想させるので、無理と感じたという。それよりも、やることが明確な仕事のほうが良いらしい。
無理な場所で頑張ってストレスになったのでは、再発のリスクが上がるだけなので、長女さんの希望に沿うような職場や就労支援を探すことになるだろう。
面談のついでに、また少し衣類の差し入れをした。
病棟の看護師さんを呼び出して受付に来てもらったら、本人が家に持って帰ってほしいものをまとめていたということで、大きな紙袋いっぱいの衣類を渡された。その中に、先日買って差し入れたばかりのルームウェアやジーンズや下着が入っていたので、不思議に思って看護師さんに理由を聞いてみたけれども、分からないということだった。
面談から帰宅すると、長女さんから電話が来た。
先日差し入れた衣類のなかに、触覚過敏がつらくて着られないものがあったので、まとめて返したのだという。ジーンズは足の皮膚がチクチクするので無理で、ルームウェアは裏側がふんわりもこもこした材質なので、厳しかったらしい。
長女さんが成人してからは、私が服を選んで買ってやることがほとんどなくなっていたから、触覚過敏のことをすっかり失念していた。不覚だった。
うちの子どもたちは、自閉組もADHD組も、自宅では一年中半袖短パンで過ごしている。息子など真冬でもトランクスいっちょになりたがるから、シャツを着せるのが大変なのだ。肌に触れるものでイラつくよりは、肌との接触面を極力減らして平穏を保つという戦略なのだろう。寒い日にはせめて長袖を着てくれないと見ているこっちが寒くなるといくら言っても誰も耳を貸さないので、もう諦めている。
長女さんが返してよこした新品の衣類は、触覚過敏がそれほどでもない末っ子がホクホク顔で引き取った。