今日の健康観察日記
あいかわらず目がかゆい。
咳もすこし出てきて、頭も痛い。
ぼーっとするのは、いつものことだけど、それに加えて脳にすっぽりカプセルでも被せたような、狭苦しい感じがあって、もどかしい。
花粉なんだか風邪なんだかわからないけど、とにかく具合はよくないので、おとなしくしている。
読書
読みかけだった「ぼく、牧水」の続きをすこし。
ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学 (角川oneテーマ21)
- 作者: 伊藤 一彦,堺 雅人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 新書
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読んでいると、いろいろ調べものをしたくなるので(そしてそこからはなはだしく寄り道するので)、なかなか読み終わらない。でも、急いで読まなくてもいいと思っている。
さうだ、あんまり自分のことばかり考へてゐた、四辺(あたり)は洞(ほらあな)のやうに暗い 牧水
自由律の歌で、詠んだ当時は歌人たちに不評だったのだそうだ。
塚本邦雄は昭和のさきがけの歌として高く評価したそうだけど、この気づきは、いまでも全然古くないと思う。
まるで、いまこの時間に生きている牧水が、懊悩のそこからびくりと身を起こして、あたりの暗さに気づいた瞬間に立ち会っているような気持ちになる。短歌の凄みだな、と思う。