こんにちは。
7月2日。
体調不良が続いている。
昨夜の晩ご飯はこんな感じだったけど、胃が痛くて食べられず、夜九時過ぎにやっと少しものが喉を通った。
具合が悪くて何もできないので、Kindleでマンガ「ミステリという勿かれ」を一巻から最新刊まで読んでやりすごした。
何度読み返しても、すごい作品だと思う。
特に好きなのは、爆弾を仕掛けたあとに車に轢かれて記憶を失った爆弾魔と、主人公の整(ととのう)君が、三好達治の詩などについて語るシーンだ。
乳母車
母よ――淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり
はてしなき並樹のかげをそうそうと風のふくなり
時はたそがれ
母よ
私の乳母車を押せ
泣きぬれる夕陽にむかつて 轔々と私の乳母車を押せ
赤い総ある天鵞絨の帽子をつめたき額にかむらせよ
旅いそぐ鳥の列にも季節は空を渡るなり
母よ
私は知つてゐるこの道は遠く遠くはてしない道
(↑現在、Kindle Unlimitedで読み放題利用できます)
私ももともと好きな詩だけれども、「ミステリと言う勿れ」の作中の、複雑な背景を持った人物たちに暗唱されることで、奇妙なほどリアルな質感を持って情景が立ち上がってくるのだ。
そういえば、三好達治の伝記を知らない。
近代以降の詩人や歌人には、わりとろくでなしや困った人が多い気がするけど、乳母車を押す母親をこのような詩に綴る詩人には、どんな生い立ちの記憶があるのだろう。
「ミステリと言う勿れ」の主要人物たちは、主人公の整くんを含めて、深刻すぎる家庭の事情を抱えている。三好達治の詩を口にした爆弾魔も、母を失って心を病んでいた。
整くんの事情については、まだ詳しく明かされていないけれど、彼の母親は、自殺を装う形で、身内(夫と姑)に殺害されているらしい。
ドラマ版の菅田将暉の整くんを見たいと思ったのだけど、残念ながらAmazonプライムビデオのサービス内では見られず、別の有料サービスに加入しないとダメなようだった。映画版は500円。そのうち見よう。
(_ _).。o○
夜中になって、猛烈に空腹になったので、残り物などで補給。
微熱がある感じだったけど、熱を測ることを思いつかず、測っていなかった。
7月3日。
朝食を食べられなかった。
お昼は素麺。亭主作。
食後に熱を測ってみたら、37.3度だった。
微熱。お腹の風邪でもひいたのかもしれない。