田村由美「ミステリと言う勿れ」
お友だちに「たぶん好きだと思う」と勧められたので、LINEマンガで無料公開分を読んでみたら、すっかりハマってしまった。
久能整(くのう ととのう)というボッチ気味の大学生が、全く無関係な殺人事件の容疑者にされてしまうのだけど、取り調べをする警察官たちの人物像を見抜きながら、それぞれが抱えている人生の問題に関連する話題について半ば一方的に語り続けるうちに、とんでもない事実が明らかになっていくというのが最初のお話だった。
整(ととのう)君の語りは、取り調べ室だけでやくバスジャックに巻き込まれて誘拐されている最中でも健在で、警察官たちや事件の犯人、他の被害者たちの内面をいちいちえぐり出してウザがられながらも、なんとなく親しみを抱かれたりもして、いつのまにかおかしな人脈が出来ていったりもする。
現在9巻目まで出ているとのこと。
書籍代節約中だから一気読みは自粛するけど、部屋の掃除のご褒美なら許されるかな。
(_ _).。o○
Kindle Unlimited(読み放題)で、手放してしまった川原泉作品がいくつか読めるようになっているのを発見したので、さっそくダウンロードして呼んだ。
「ブレーメンII」は、2巻目までが読み放題。
「笑う大天使」は1巻まで。
何年ぶりの再読だろう。
「笑う大天使」の「カエサルのものはカエサルに、イタリアの変態はイタリアに返す」のくだりでは、昔読んだときと同じように笑ったけど、変態の成敗シーンは残念ながら読み放題の範囲外だった。
川原泉はやっぱり面白い。
Kindle版を買い直そうかどうしようか、迷い中。