読んだらすぐに読書メモを書いておけば、月末に苦労しなくて済むのにと、毎月後悔し続けているのに、先月もしっかり溜め込んでしまった。
そして、またしても全部は書ききれなかった。😱
今月こそは、頑張ろう…。
*Kindle Unlimited(読み放題)の書籍は、今後読み放題でなくなる可能性がありますので、ご注意下さい。
*感想には盛大にネタバレも含みますので、気になる方はスルーをお願いします。
羽海野チカ「3月のライオン」
Kindle本で揃えている作品。
眠れない夜に、しばらくぶりに読み返していた。
物語の序盤は、深刻な家庭問題やいじめ問題など、心の痛むエピソードが続いてつらかったけど、主人公たちが成長して少しづつ強くなっていくにつれて、穏やかなな気持ちで読めるようになってきた。
物語そのものも好みだけど、この作品、食べ物がたくさん出てきて、それがとてもあったかくて丁寧に描かれているのが大好きなのだ。
映画もドラマも漫画も小説も、昔から私が気にいる作品は、ほとんどが、食べ物が魅力的に描かれているものだということに、この年になって気づいた。
手島史詞「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」16巻
新刊が出るたびに購入しているシリーズ。
今回も「愛で力」方面の見どころが多かったけど、ずーっと「もだもだ」していたバルバロスとシャステイルの仲が一歩前進したのがよかった。死闘に巻き込まれた勢いでの「うっかり告白」と、なんとか生き残った後で強行されたデート中のトンデモサプライズ。
ずっと垢抜けない容姿だったバルバロスが、鬱陶しいマントを脱いで髪の毛をまとめたことで、見違えるほどまともになって表紙に登場していたので、誰だか分からなかった。
ちなみにこのシリーズも、食べ物が印象的なアイテムになっているエピソードが少なくない。貧しさの底辺で育ったザガンも、虐待されて育ったネフィも、まともに食事を与えられない幼少期を送っているからか、二人の幸せなシーンには、美味しい食べ物が添えられていることが多いのだ。
手島史詞「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」15巻
16巻を読み始めたら、それまでの人物関係をだいぶ失念しているのに気づいたので、ひとつ前のこの巻を最初から読み返して予習したのだけど…
人物関係だけでなく、起きた事件を丸ごと見事に忘れていて、さすがに愕然とした。脳の劣化が半端ない。この際だから、さらに遡って読み直そうと思う。
「服飾師ルチアはあきらめない 今日から始める幸服計画」1 (臼土きね:漫画、甘岸久弥:原作)
Kindle版を購入。
大好きな「魔導具師ダリヤはうつむかない」のスピンオフ作品のコミック版。
小説版は2巻まで出ていて、そちらも購入読了済みだけど、コミック版ならでの味わいもあるので、両方楽しんでいる。
服飾師のルチアは、ダリヤの幼馴染。
ルチアもダリヤも、自分の仕事を猛烈に愛して日々邁進しているところと、恋愛や結婚が二の次なところがそっくりで、物語も仕事の話を中心に進んでいく。
けれども、おそらくこの人とルチアが結ばれるのだろうなと思われる男性は、さりげなく存在していて、その人との幼少期の偶然の出会いなども出てくるので、今後の展開が楽しみで仕方がない。
ダリヤのほうの恋愛も、仕事の合間に停滞しては後退することを繰り返しながら迷走しているけれども、ルチアの恋はどうやって始まるのか、現時点では想像もつかない。
なにしろ相手のヨナスはいろいろあって女性不信気味で、10歳以上年上の包容力のある熟女たちと後腐れのない友人関係を楽しんでいるような人なので、年下のルチアと恋愛モードに入るきっかけが見当たらないのだ。
小説版もコミック版も、続きが出るのが楽しみで仕方がない。
「ラフカディオ・ハーンのクレオール料理本」
まだ全部は読み終わっていないけれど、とにかく衝撃的な本だった。若いタタール人をつかまえて来るところから始まる「タルタルソース」のレシピは、忘れたいけど忘れられそうにない。
ラフカディオ・ハーン、小泉八雲というと、怪談ばかりが印象的だったけれど、来日前に記者として書いていた記事を、他にも読んでみたいと思う。
柴田宵曲「明治風物誌」
Kindle Unlimited(読み放題)で読める本。
明治時代の文人たちの個人的エピソードを交えた風物詩がふんだんに語られていて、興味が尽きない。
寝る前など、あんまりガッツリ読書できないけど何が読みたいようなときに、少しづつ読んで楽しんでいる。
書店や図書館では見当たらないようなこういう本を気軽に読めるから、Kindle Unlimited(読み放題)は本当にありがたいのだけど、Amazonストアのおすすめには出てこないので、膨大なリストのなかから見つけ出すのが大変だ。
読まれるべきなのに埋もれてしまっている本を、ブログやTwitterなどでちゃんと紹介していけば、読む人が増えていくだろうし、面白いKindle本がもっと増えていくかもしれない。もう少し頑張ろう。
岡本梨奈「ざんねんな万葉集」
Kindleで購入した本。
前から気になっていたものの、なんとなく「買ったら負け」と思って我慢していたのだけど、とうとう誘惑に負けてしまった。
歌の解釈もすごいけど、とにかくイラストが面白すぎる。
続編、出ないかなあ。
なんなら万葉集の歌全部、残念な解釈でやってほしい。
風見くのえ「モブ推し同士で悪役令嬢がヒロインと争っていたら、婚約者に外堀を埋められていた件」
Kindle Unlimited(読み放題)で読んだ作品。
タイトル通りのストーリー。
前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生して、王子の婚約者になってしまうという、定番の展開ではあるのだけど、お話にスパイスが効いていて、楽しく読めた。
主人公には、イケメンすぎる幼馴染を慕う女性たちに散々いじめられた挙句、惨殺された過去世の記憶があり、そのせいで転生後もイケメンに対して強い忌避感を持っている。
だから、婚約者のイケメン王子と結婚する気は全くなくて、ゲームのヒロインにとっとと押しつけて、前世で好きだったモブキャラと結ばれるつもりだったのに、ヒロインが王子を攻略しようとしないばかりか、同じモブキャラを狙っていることが判明してしまい…