今年、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見てブログに感想を書くようになってから、自分の視線が画面のなかの料理や食材にばかり吸い付けられるのに気がついた。
それで、どうやら自分は物語にでてくる料理がとても好きらしいと、この年になって初めて自覚した。
役者さんの顔をなかなか覚えられないのに(登場人物名や年号もさっぱり覚えない)、頼朝が北条の館で出された食事や、時政が自慢していた新鮮野菜などは、くっきりと記憶に残る。
同じことは小説や漫画でもあって、ストーリーをほとんど忘れてしまっていても、料理の場面だけははっきり覚えていることが多い。
そして、そういう作品のレビューを書くのは、とても楽しい。飽き性で歴史音痴の私が「鎌倉殿の13人」を毎回書き続けられたのは(最終回のがまだだけど)、歴メシコーナーを書くのが面白かったからだ。
なので、小説や映像作品などから、料理の記述や場面を拾い集めてみようと思いついた。
たくさん集まったら、メニューごとに作品をまとめてみたりしても、面白いかも。
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というわけで、最初の作品。
いま一番気に入っている「魔導具師ダリヤはうつむかない」(甘岸久弥 著)。
主人公のダリヤが料理を愛する人だからか、ストーリーの要所要所に印象的な料理が登場して、それが彼女を取り巻く人々の大切な思い出になり、絆の象徴にもなっていく。
好きな仕事に打ち込んで、おいしい料理やお酒を楽しみながら、何があってもうつむかずに堂々と生きていく。そんな人たちがたくさん出てくるお話なので、心が萎れてくるたびに(コロナで寝込んだ時とか後遺症でうんざりしてる時とか)、何度も読み返して、栄養をいただいている。
1巻目の最初に出てくる料理は、ダリヤがトビアスに婚約破棄を告げられた日に、友人のイルマとマルチェラ夫妻の家でご馳走になった、絶品のサンドイッチと、オレンジジュースだった。
ダリヤは、サンドイッチとオレンジジュースを受け取り、テーブルの向かいに腰掛けた。
イルマが作るサンドイッチは、絶品である。
今日のサンドイッチはらライ麦パンにチーズとハム、卵と野菜の二種。ライ麦パンは大きめカット、チーズとスモークされたハム、レタスの取り合わせがとてもいい。もう一つは、卵と刻み野菜をたっぷりの新鮮なマヨネーズで合わせたものだ。
両方のレシピをもらっているダリヤだが、なかなかこの味は再現できない。
「魔導具師ダリヤはうつむかない」第1巻 婚約破棄の後始末
サンドイッチにライ麦パンを使ったことがなかった。
パン屋さんで美味しそうなライ麦パンを探してみるか、それとも思い切って家のホームベーカリーで焼いてみるか…
クックパッドなどのライ麦パンのレシピを見ると、強力粉とライ麦を合わせて使うようだ。
卵サンドに混ぜる刻み野菜は、なんだろう。
パセリと玉ねぎくらいしか思いつかない。
ドライトマトもアリだろうか。
……おなかが空いてきた。😭
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他にサンドイッチが出てくる小説で、すぐに思い出せるのは、村上春樹「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」。
もう30年以上も前に読んだ作品。
当時はすごく好きだったはずだけど、ストーリーを思い出そうとしても、断片しか頭に残っていなくて、その断片の一切れが、太った女の子の作るサンドイッチのエピソードだった。
本を探し出せたら、読み返してみようと思う。