読んで楽しんだからといって、即座に感想が書けるとは限らない。だから読みっぱなしの作品が溜まってしまう。きっとそういう部分の頭の練度が足りないのだろう。鬱のせいばかりではない。
Kindleで読んだ本もかなり溜まっている。
あちらは月一で月末にまとめるという自己ルールがあるので、余計に後回しになっている。
そして、紙の本の感想メモを書いていないことについては密かにスルーしている。。。
婚約者から「平民を愛人にしたい」と言われました~私はお飾りの妻になるつもりはありません、真実の愛を貫いて破滅してください~(作者:参谷しのぶ)
全17話。
結果から言うと、主人公は確かに婚約者を破滅させたけれども、「真実の愛」は最初から存在しなかったので、貫かれることはなかった。
主人公は別の人と結婚し、高位貴族としての立場や体面は保たれたものの、夫を精神的に信頼することは難しそうだった。
そんなわけで、かなり辛口なお話だった。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n3574gz/
真実の愛を見つけたので君との婚約は破棄させてもら……あれ、おかしいぞ?
(作者:カセ)
全1話。
魅了の魔法をかけられて婚約者を捨てようとしていた貴公子たちが、幼いころから培ってきた真実の愛によって救われたお話。
魅了持ちの女性が逆ハーレムを狙って大コケするお話は多い。この短編の男爵令嬢も極刑になるらしい。略奪愛で逆ハーレムなんか作らずに、婚約者のいない相手を選んで普通に恋人になればいいのにと、婚約破棄ものを読むたびに思うけれども、もしかしたら魅了という能力は、何がなんでも全部自分のものにしないと気が済まない病気と抱き合わせで授かるものなのかも、などと思った。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n5579hl/
悪い予感は良く当たると申しますけどそもそもの原因はあなた自身です
(作者:かにくくり)
一緒にいるだけで悪い予感が頻発するような相手からは離れるのが正解、というお話だった。
ファンタジーに限らず、現実でもそれに近いことはあるように思うので、顛末に納得感があった。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n6002hl/
スキルがキモいという理由で王子から婚約破棄をされた巫女が実家に帰った結果王国が消滅した話 (作者:かにくくり)
全40話。
王子にキモいと言われたスキルは、いわゆる「口寄せ」で、主人公のシルヴィアは、そこいらに漂っている霊を自在に自分の中に下ろして会話することができる巫女だった。
霊たちは、自分の子孫に常に寄り添って幸福を願い、毎年「お盆(ソウルトレイ)」を迎えるたびに、シルヴィアの「口寄せ」で子孫と語らうことを楽しみにしている。だから国中の死者たちは、シルヴィアの味方なのだった。
そんなシルヴィアを嫌って王都から追放したダメ王子は、国王に即位してすぐ国を滅ぼして消えることになるのだけど、40話の中編なので、その過程のドタバタもしっかり描かれていて、楽しかった。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7094hg/
私の婚約者は、根暗で陰気だと言われる闇魔術師です。好き。(作者:瀬尾優梨)
全10話。
見た目も性格も陰気で陰険な闇魔術師の純愛と、彼を心から愛する気丈な伯爵令嬢のお話。ハッピーエンドだけど、泣けた。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n4033hl/
「ミスター・パーフェクトの完璧ではない婚活」(作者:彩瀬あいり)
全1話。
自己管理を徹底した自己完結的な生活を送る男性が、全く同じシチュエーションでの見合いを機械的に続けるうちに、予期せぬ相手が最高のパートナーだと気づく話だった。
全然関係ないしキャラも被ってないのに、オリラジの「パーフェクトヒューマン」を思い出した。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n6797hl/