朝刊で、こんな記事を見つけた。
冒頭だけ引用。
動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」で外見のコンプレックスをあおり、ダイエットサプリや除毛剤などを宣伝する広告が批判の的となっている。批判の署名は3万筆を超えた。急激に目にすることが増えた背景には、ある特徴的な宣伝手法や、新型コロナウイルスの影響もあるという。ユーチューブ広告でいったい何が起きているのか。
「外見のコンプレックス」をあおる、漫画タイプの動画広告、たしかに多いと感じる。
なまじっかストーリー性があって、しかもそれがエグい内容だったりするため、数回見ただけで、頭に残ってしまうのが困る。
たとえば、結婚後に太ってしまった妻が、夫に人格を全否定され、堂々と不倫されるという、モラハラ系ストーリー。
傷心の妻は、ダイエット商品の力を借りて元の美貌を取り戻し、驚愕する夫をあっさり捨てて、ステキな男性と結ばれるという、お約束の「ザマァ」なエンディングを迎える。
ありがちなネタなのかもしれないが、こうした広告が前提としている世界観というか人生観は、恐ろしくグロテスクである。
- 肥満した妻は夫の不貞意欲を増進する。
- 肥満は肉体のみならず精神面の劣化の証であり、侮辱に値するものである。
- 夫婦関係の破綻は、全部、肥満した妻の責任である。
- 太った女が不幸になるのは自己責任。
アホかと思うような話だけど、コロナ自粛で閉じこもりがちな若い女性が、鬱々とした境遇で、こんなものを延々と刷り込まれているのだとしたら、だいぶ危険な気がする。広告の商品を買うだけならまだしも、拒食のきっかけになってしまうことだって、あるかもしれない。
署名運動ではかなりの数が集まったという。
つまらない広告にマウントを取られる人が減るといいなと思う。
「ザマァ」のために痩せるのも、たまにならドラマチックでいいかもしれないけど、出来ることなら、健やかな生活を楽しみながら、自然にスリム化したいものである。
まあ、それが難しいのだけど。(´・ω・`)
ちなみに私は、ゲームアプリのプレイ中に動画広告が始まったら、端末を置いて、五十肩解消のためのマッサージタイムとして活用している。肩の三角筋を揉むのに、ちょうどいい時間なのだ。
この「動画広告を見ないでマッサージする習慣」のおかげで、肩まわりが少し痩せて、スッキリしてきた。
動画を再生すれば、愛好しているゲームの運営会社に広告収入が入るのだろうから、一石二鳥である。
広告を出している会社にとっては、私のようなユーザーばかりになったら、広告料が丸損になるかもしれないけど、商品を絶対に買う気にならないような広告を出しているのだから、仕方がないと諦めていただくしかない。
ふにゃもらけのプレイ中にも、ダイエット系動画広告はしょっちゅう入る。毎日せっせと肩の三角筋やお腹まわりをもみながら、広告を見ずに、ふにゃくんを愛でている。
あ、名乗るの忘れてた。
以上、ねこんでるねこたまがお送りしました。