読んだ本を探す
ふと、住野よる「よるのばけもの」を読み返したくなった。
なのに、kindleで検索したのに、見つからない。
よくよく考えたら、末っ子から借りた紙の本で読んだのだった。
家にある紙の本の一括検索ができたらいいのに。
できれば全文検索も。
無理だけど。 (´・ω・`)
つぶやきの大群
止めどもなく膨れ上がる吹きあがる対立感情が多くの発話の原動力になっているTwitterを無作為に朝から見るのは、脳の健康上、とてもよろしくないことである。
なのに、今朝もうっかり見てしまって、やっちまったと心の底から後悔した。
「テラハ」、が何のことなのか分からない私は、その「テラハ」とやらに関係する、私が知らない芸能人の女性が亡くなったという記事と、その女性の名前をあげつつSNSでの誹謗中傷をやめようと訴える多くの書き込みの関連性が全く分からず、きょとんとしながら、いくつかのタグを踏んでみて、そこに晒されている、亡くなった女性への誹謗中傷発言にこめられた、おぞましい悪意に寒気を感じて、とりあえずは、そっと閉じた。
その後、「テラハ」がなんであるのかちょっと調べた。ウィキと、番組公式サイトで。
『テラスハウス』(TERRACE HOUSE BOYS×GIRLS NEXT DOOR)は、2012年10月12日から2014年9月29日に、フジテレビ系列の「COOL TV」枠内で放送され、その後はネットフリックスやフジテレビ・オンデマンドで配信されている日本のリアリティ番組シリーズである。(中略)
「台本がない」という台本のもと、一つ屋根の下で複数の男女がシェアハウスする様子を記録したリアリティ番組である。番組からは家と自動車(番組のスポンサーであるTOYOTA製)2台(後述)が用意されている。また共同生活でのルールは特に設けられておらず、共同生活終了時は自己申告後に退去する。
台本はなくても、生み出されたストーリーは当然あるわけで、シェアハウス内のいさかいや、恋愛模様などが、放映日ごとにかいつまんで紹介されていた。
なんか、危うい企画だなあというのが、第一印象。
なにげない日常だけでなく、踏み込んだ人間関係までリアルなものとして放映されてしまうというのが、なんとも。
心臓に悪すぎて、私なら絶対見ない番組だけど、感情移入してハマッてしまう視聴者が多いことは理解できる。洗練されたテラスハウスでの、魅力的な男女の共同生活。
誹謗中傷をしていた人々は、番組の人間模様にハマってしまった挙句、クラスメートの悪口を仲間内で言い合う感覚で、SNSで出演者を名指ししながら「死ね」とか「消えろ」とか書いてしまったのかもしれない。
名指ししていた出演者が亡くなったと報道されると、誹謗中傷していた人々のアカウントが消え始めたのだとか。法的に訴えられることを恐れたのだろうか。
ダルビッシュ有氏が、有名人への誹謗中傷のイメージ画像をつぶやいていたのが、印象的だった。
たまーに来る誹謗中傷をスルーしただけで対処法わかってますって感じの人へ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2020年5月23日
著名人への誹謗中傷はこんな感じです。 pic.twitter.com/eFkDIGN6gG
まあ、そんなわけで、教室という空間で、なまじの精神力では逆らいにくい同調圧力のもとで執拗に続けられる集団リンチを描いた、「よるのばけもの」を読み返したくなったのだった。
本、どこいったかな。(´・ω・`)
引用
また、ある者たちがつぶやいたように、つぶやいてはならない。
つぶやいた者は、「死の使」に滅ぼされた。
(新約聖書 コリント人への第一の手紙 10-10)