フィンランドで歌を学んでいるお友達が、フィンランドの歌をピアノで弾き語りして収録したCDを贈ってくれた。
フィンランドから日本への郵便はコロナのせいでずっと止まっていて、五月になって、やっと発送できるようになったそうだ。
いま、それを聞きながら書いている。
CDはまだ販売されていないので、直接曲をご紹介できないのが残念。
収録されている曲の多くは、フィンランド語で歌われている。
それなのに、全く予備知識なしに聞いていると、日本語の歌かしらと思えてしまう。
フィンランド語の音韻の体系に、日本語に近い部分があるのだろうか。
戸田昭子さんのCDの一番最初に収録されている、「Aika pysähtyy」という曲の原曲を、iTunesで探してみたら、家族で登録しているapple musicで聞くことができた。
この曲の歌詞の邦訳をメールで送っていただいた。
初冬の公園の凍った地面と、紅葉した木々のもとに人々がつどい、おだやかに心を通わせる、その愛おしくも美しい一瞬に、永遠を感じる……ロックなのに、まるで日本の和歌の叙景歌のような、繊細な内容の歌であることに、驚いた。
フィンランドって…
どんな国なんだろう。
文化も、歴史も、ほんとうに、何も知らない。
フィンランド文学というと、「ムーミン」のシリーズを思い浮かべるけれど、あれはスウェーデン語で書かれた作品なのだそうだ。
邦訳のある現代小説もあるようだ。読んでみたい。