今朝の濃霧の写真をアップしている方を多く見かける。
霧が出ると、見慣れた街が、幻想的な景 空間に変わる。
私も撮影しておけばよかったと、後から思ったけど、朝の支度のドタバタ時には、なかなか思いつかない。
息子と一緒に外に出た時には、すっかり晴れて、朝露が街路樹の葉にキラキラしていた。
ちょっと出かけたり、動いたりすると、ぐったり疲れる。原因がはっきりわからないから、気のせいだと思いたくなるけども、頑張ってあれこれしていると、本格的に体調を崩すから、無理はできない。
とはいえ、何もしないで休んでばかりいると、気が滅入ってくる。部屋が散らかるのも鬱陶しい。ただでさえ片付けが苦手だから、動かずにいると、家がどんどん魔窟化する。
だいたいどれくらい動いても大丈夫なのかを把握して、体調を崩さないように気をつけながら働けばいいのだろうと思いついて、iPadのタイマーを使って、五分刻みに働いてみた。
家事なら、五分は楽勝。十分ドタバタいても、まずまずいける。二十分になると、なかなかキツい。家事の運動量というのは馬鹿にならないものだというのを、どこかで読んだことがある。特に私は無駄な動きも多いから、余計に疲れるのかもしれない。
とりあえず、15分以上は続けて働かないと決めて、タイマーを使いながら、少しずつ溜まった家事を片付けることにした。作業が終わらなくても気にしない。やらないよりはだいぶマシだ。
休憩時間に、前から読みかけていた本を読了。
竹河聖「エメラルド妖麗伝」という、ファンタジー系の小説。Amazonの読み放題で読める作品。
特殊な戦闘能力を持つ一族が、海外から攻め込んでくる異形の化け物たちを、茅ヶ崎の海岸で迎え撃つというシリーズの、序章にあたる巻のようだ。
すごくシンプルでわかりやすいストーリーだし、文章にも難渋さはないのに、なぜかスイスイ読めなかった。物語は悲惨で重苦しい設定だけれども、内容の暗さとは別の、読み進むのに息継ぎがいっぱい必要になるような、奇妙な重さがあるのだ。
主人公の性格のせいかもしれない。
相思相愛の恋人とデートしているのに、何をするにも義務感が漂っていて、楽しそうに感じられない。その後、とんでもない事態に巻き込まれるのだけど、主人公視点で語られる状況が、色彩や刺激をだいぶ割り引いた感じになっていて、すごい抑鬱状態のときに派手なハリウッド映画を観たときのような印象を受けるのだ。
シリーズものなので、続きも読んでみようと思う。
ゾンビと骸骨とゲソの団体に襲われる茅ヶ崎のその後が気になる。