人の顔が覚えられない。
口には出さないけど、よほど親しくても、声とか状況とかの支えがないと、誰であるか全くわからなくなる。
家族の顔ですら怪しい。
似たような写真を何枚か並べられて、そこから自分の家族を選べと言われたら、外す可能性は高い。
たぶん、そういう種類の脳の問題があるんだろう。
ものすごく困ってるけど、どうしようもないので、困りながら生きている。
幸いなことに声はかなり正確に記憶できるので、この声の人とは、こんな話をしている、という風に、声で人物情報を分類して、それでなんとかやっている感じ。
で、そういうわけだから、俳優や歌手、タレントなどの顔が、さっぱり覚えられない。
それは別に生活に影響しないし、いいんだけど、映画などを見た時、
「この人、見たことあるような気がするけど、誰だっけ」
という疑問に大量に襲われて、落ち着かなくなることがある。
さっき、映画「漫才ギャング」を見ている間ずっと、そのデジャブ電波に半端なく襲われて、気になってたまらなかった。
「知ってるような気がする」人ばっかりなのに、誰が誰だか全くわからない。
なんとなく、芥川賞を取った又吉直樹の気配を感じるけれど、又吉氏が出ていないことは分かる。
主人公の二人も、きっと何かで見てるはずだけど、わからない。
借金取りのお兄さんは、ダウンタウンの浜田みたいに見えるけど、それにしちゃ若すぎる。
喧嘩相手のチームの代理リーダー、つい最近、絶対ほかの作品で見てると思うのに、出てこない。
ほかにも、もやもやする人がいっぱい。。。
映画はすごく面白かったけど、見終わってすぐ、wikiでキャストを調べるまで、落ち着かなくてたまらなかった。
又吉直樹の気配を感じた理由は判明した。
ピースの相方の人が出てたからだ。
ダウンタウンの浜田のような気がしたのは、宮川大輔だった。写真並べて比べたら全然違うのに、 単品で映画に出られてしまうと、私には判別が極めて困難。
チームの代理リーダーの俳優さんは、新井浩文という人。何で見たのか思い出した。なんだか炎上してた、牛乳石鹸のCMだ。
うん、顔だけ見ても、ちっともわからなかった。
でも、とりとめのない不穏な感じとか、人望なさげな印象は、一緒だった。そこのところで「見たことある」と感じたのだろうな。
それにしても、この映画、どこかに友情出演で成宮寛貴が出てたらしいのだけど、どこにいたのかさっぱりわからなかった。ウォーリーを探せよりも、私には難しい。