(2005年06月22日)
(過去日記を転載しています)
朝起きたら、息子(7歳・重度知的障害・自閉症)が絶叫していた。
「おともだちー、おともだちいぃぃぃっ」
パニック寸前の表情。
かろうじて行動はコントロールできているけど、いつキレるかわからない状態。
食事の時間になっても、私の後を追い掛け回して、搾り出すような声で、「おともだちぃぃ」を連呼している。
どうも、「おともだちぃぃ」は、息子としては、学校のことを指しているらしい。
学校の生活のなかの何かが、とてもつらいのではないか。
「今日、学校、お休みしようか」
そう言ったら、「おともだちぃぃ」が、ぴたりと止まって、落ち着いた。
今日は長女さん(9歳)も調子がよくないので、お休みすることにした。
二人分の欠席届けを持って、土砂降りのなか、学校へ行って来た。
長女さんの担任の先生には、昨日の診察で、「無理しなければ、体育・プールOK」と主治医に言われたことを伝え、病院で貰ってきた学校生活管理表をお渡しして、簡単に説明した。先生は、とても喜んでくださった。
息子の担任の先生とも、少し話をすることができた。
先生の話によると、昨日は、クラスの上級生たちが、担任の先生と一緒に校外学習に出かけたため、息子たち下級生は三人だけで、補助の先生二人と過ごしたのだという。息子はそのあいだ、とても落ち着いて楽しそうにしていたという。
ところが、上級生たちが帰校してから、特殊学級三クラス合同で、今週末に行われる、地域の特殊学級合同運動会のための、お遊戯の練習をした。
静謐な、望ましい環境から、いきなり阿鼻叫喚の地獄に放り込まれたまさかは、パニックになって脱走し、二度と練習の場に戻らなかったという。
どうも、しばらく前から始まった、この練習が、最近の不調の原因の一つのようだと、先生は考えてたようだ。私も、ほぼ同感。息子のいう「おともだちぃぃ」は、三クラス合同練習のことなのかもしれない。
自分の学校ではない、スポーツセンターで行われる運動会そのものも、息子にとっては、地獄みたいなものだろう。去年は、暑さにのびて倒れた子もいたそうだ。
しかも明日は、全校生徒が熱波地獄の体育館につめこまれての、演劇鑑賞会なんてのもある。
まとめて全部、すっぽかそうかと、今ちょっと思案中である。