湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ねこたま日記(脂肪肝と日本思想史)

こんにちは。


昨日は内科を受診した。
コレステロール値と血圧は正常。

でも「中性脂肪酷い、脂肪肝あり」と言われ、意気消沈して帰宅。

次の診察は二ヶ月後になる。
中性脂肪、頑張って減らそう。
脂肪肝はスクワットで削るしかない。頑張れる気がしないけど、やらないとまずい。肝硬変とか、嫌だし。


病院の待合室で2時間近く待つ間、「江戸の学びと思想家たち」(辻本雅史・岩波新書)をチラチラと読んでいた。


f:id:puyomari1029:20220813094639j:image

 

末っ子の日本史の勉強に付き合って、近世の思想史を頑張って覚えようとしたものの、朱子学関連がさっぱり記憶に残らなくてダメだった。

 

大学時代も日本思想史の講義は本当に苦手で、試験で落とされて単位を取れなかったことがある。そのときの問題も、近世の心学とか朱子学の関連だった。

 

苦手なまま人生を終えるのは残念なので、ちょっとは克服しようと思って「江戸の学びと思想家たち」を買ったのだけど、やっぱりなかなか頭に入らない。

 

でも、山崎闇斎のところまで読み進めたら、なんだか物凄く強烈な人物像が語られていて、興味が湧いた。

 

山崎闇斎は浪人(父は鍼灸師をして稼いでいたそうだ)の息子として生まれ、幼い頃にお寺に預けられたけど、大変な悪ガキだった上に、仏教を嫌って朱子学に転向し、やがて門下生6000人を抱える一派となったという。

 

朱子と一体化して思想を体現しようとする闇斎の講義は、教卓を杖でぶっ叩きながら叫ぶように語り、厳しい言葉で一点を錐で深く抉るように突き詰めていくという、独特のスタイルで、受講生たちは恐ろしさで顔が青ざめるほどだったらしい。

 

なんだか凄いなと思って、Wikipedia山崎闇斎のページを見てみたら、この人が登場する小説があると書いてあったのて、iPhoneKindleを立ち上げて、サンプルをダウンロードして読んでみた。

 

冲方丁天地明察角川書店

 

サンプルは冒頭のみで、残念ながら山崎闇斎は登場しなかったのだけど、さらに強烈な江戸の数学者、天文学者たちが出てきたので、診察待ちの間、すっかりはまり込んで読んでしまった。

 

江戸時代にも、IQの異様に高い人々、ギフテッドはいて、社会の中での生きづらさを抱えながら、没頭できるものにのめり込んで、世の中を動かしていたのだろう。

 

天地明察」は、映画にもなっている。

 

 

来週、一人っきりの上映会で、この作品も見ようと思う。

 

鑑賞のおともに、江戸時代風のおつまみでも作ろうかな。レシピ探そう。ノンアルコールビールじゃなくて、卵酒など作ってみてもいいかも。