湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

映画「マトリックス」シリーズを一気に見た日記

Amazonプライム・ビデオで「マトリックス」の予告編を観たら、なんだか続きが気になってしまって、勢いで三部作全部見てしまった。

 

(以下あらすじ、ネタバレありの感想なので、気になる方はご注意ください)

 

マトリックス

 

コンピュータに支配されている未来社会が、大変気持ち悪かった。

 

全人類をコードで繋いで(身体中穴だらけ)、電池用の家畜として搾取するという発想も酷いけど、それを管理したり防衛したりするのが、やたら足の数の多い虫とか、ニョロニョロの触手がどっさりある深海生物っぽいヤツとか、生理的にゾワッとするフォルムばっかりなので、見ていて大変涼しくなった(ゾワゾワした)。

 

主人公のネオ(キアヌ・リーブス)なんて、冒頭でゲジゲジみたいなのを腹に移植されていた。すぐ摘出されていたので、効果が分からなかったけど、仮想空間にいる間はプログラムなのだから、何らかのバグを引き起こすものだったのかも。

 

ネオたちと敵対するエージェントのスミス氏も、コンピュータのプログラムらしいけど、後半からネオに対して怒りや嘲りの感情を露わにするようになって、だいぶ人間臭かった。

 

コンピュータに抵抗する人々を支援する「預言者」によって、ネオが人類の「救世主」である可能性を示唆されていたので、これは人類の罪かなにかを贖うために主人公が犠牲になるコースかしらと予測した。

 

でも、それにしては、ネオの仲間たちが拠点としている船の名前が「ネブカドネザル号」なのが謎だった。

 

ネブカドネザル(二世)といえば、エルサレムを占領してユダヤ人をバビロンに強制移住(バビロン捕囚)させた王様で、日曜学校のおかげで、馴染み深いお名前だ。そんな名前の船が「救世主」の母船になることに、どんな意味があるのかしらと思ったけど、第一部を見終わっても、よく分からなかった。

 

 

マトリックス リローデッド」

 

前回倒したはずのエージェント・スミスが、なぜかエージェントをやめて、コピペで増殖していた。

 

スミスさんの意図するところは分かりにくいけど、主人公たちと敵対する意志は変わらないようで、とにかく戦闘シーンが多かった。

 

それと、主人公のネオは、やはり人類の救世主ではなく、コンピュータ側がシステムの維持のために作った存在だったらしい。

 

ネオだけでなく、彼の仲間であるコンピュータへの抵抗勢力自体が、元々コンピュータ側が企画したものだというのだから、人類も私ももはや何を信じていいのか分からない。

 

一作目で名前が気になった「ネブカドネザル号」は大破し、乗り捨てられた。そしてネオたちは「ロゴス号」に乗船する。新訳聖書のヨハネ福音書の冒頭が、「はじめに言(ロゴス)があった」だったはずだけど、何か示唆するものがあるのかどうかは、私にはよくわからなかった。

 

そして、事態がものすごく切迫したところで第二部終了。

 

マトリックス レボリューションズ」

 

最終話に突入し、物語はさらに分かりにくくなる。

 

エージェント・スミスは、無限増殖では飽き足らず、人間を乗っ取って現実世界にまで現れる。彼の目的は、どうやら世界征服にシフトしたらしく、人類だけでなく、コンピュータの世界をも脅かす存在になったらしい。

 

ネオは、自分の役割を果たすために、恋人と二人で世界を維持しているマシンの街に向かおうとする。

 

ネオたちの仲間を乗っ取って現実世界にやってきたスミス氏は、ネオの後を追ってきたものの、生身をネオに殺されて退却。

 

その後大量の機械に船を襲われて、恋人死亡。

ネオは彼女の死を乗り越えて、機械の街の支配者と対話し、元エージェント・スミスを倒すかわりに、平和をもたらしてくれるように交渉する。

 

その後、マトリックスに戻ったネオは、大量のスミス氏の見守る中で、スミス氏と対決したものの、敗北してスミス氏に乗っ取られてしまった……と思ったら、全スミスが炸裂崩壊。

 

抵抗勢力の人類は平和を勝ち取り、ネオは…どうなったのか、よく分からない。これは続編を見ろということか。

 

2021年に公開された「マトリックス レザレクジョンズは、残念ながら現時点ではAmazonプライム・ビデオでは見られないようだ。

 

課金すればレンタルできるようなので、見たい作品リストに入れておこう。

 

 

 

何はともあれ、若くてみずみずしい頃のキアヌ・リーブスを、じっくり鑑賞した。後年、ホームレスのおじさんみたいになっちゃったキアヌ・リーブスの印象が強烈だったので、こんな可愛らしい時代もあったんだなあと、しみじみしてしまった。

 

この映画が「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の影響を受けて制作されたということは知っていたので、どのくらい似ているのかなと思いながら見ていたけど、ストーリーの土台となっている世界観が全然違うので、あまり似ている感じはしなかった。

 

監督さんが相当な日本オタクらしいから、類似性は、たぶん細部にぎっりし詰まっているのだと思う。