湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ねこたま日記

 

こんにちは。

 

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今日の画像は長女さん作。

タイトルは「集合的自意識」。

 

闇の中にいる多数の自意識が、全員左側の太陽を見ていて、それらとは別枠の「自分」が写真撮影(客観視)しているという、ものすごい絵だ。深く考えるとかなり怖い絵でもある。

 

たいていの人は、たぶん迷いなく「自分」を意識することが出来て、内から湧き上がる感情をダイレクトに受け止められるのだと思う。

 

専門的なことはよく知らないけれど、意識や感情、思考を「自分」として束ねる力が弱い状況は、どんな人でも多かれ少なかれ経験するのではないかと思う。例えば極度の疲労状態に陥った時や、強いショックを受けたなど、自分がどう感じたり、何を考えたりしているのか、ふと見失うことは、そんなに特異なことでもないと思う。

 

 

 

 

 

以前読んだ小説「おらおらでひとりいぐも」(若竹千佐子 著)を思い出す。老いた女性に内在する無数の自意識が、個人の人生経験を突き抜けて駆け巡り、種の根源まで遡って生命の本質にたどり着く、みたいなお話だった。

 

おらおらでひとりいぐも

おらおらでひとりいぐも

 

 

 

一度読んだだけなので詳細を思い出しにくくなっているけど、意識の絨毛突起の群れが、幟を立てて駆け巡っている光景だけは、わすれられそうにない。