湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

物語の無料化とか飽和とかについての杞憂

読書アプリの「ピッコマ」の、「待てば無料」のシステムで読んでいる作品がずいぶん増えてきたので、忘れないように少しずつメモしておく。

 

友藤結 「贄姫と獣の王」。

贄姫と獣の王 11 (花とゆめCOMICS)

贄姫と獣の王 11 (花とゆめCOMICS)

  • 作者:友藤結
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2019/08/20
  • メディア: コミック
 

 

生贄として獣の国に送られた人間の少女が、自分を食らうはずだった獣の王に救われたのち、お互いの孤独を知ることとなり、やがてかけがえのない伴侶と認め合うことになる。

 

けれども人間を憎悪する獣の国民たちが、二人の結婚に賛成するはずもなく、王の側近が中心となって、お妃候補への試練と称して、最大出力の嫁いびりを、次から次へと食らわしてくる。

 

人間の世界から捨てられ、獣の世界でも疎まれる生贄の少女は、唯一、自分に対して愛情を注いでくれる獣の王の存在を心の支えとして、自分もいつか王を支えるものになりたいと願いながら、ほとんど無理ゲーのような差別と偏見に立ち向かっていく。

その過程で、差別する側の社会が抱えている、見えにくい痛みや歪みが少しづつ明らかになるとともに、生贄の少女との関わりによって癒されていき、孤立無援だった少女には味方が増えて、自身も成長していく、という流れ。

 

重い差別がらみのテーマなので、読んで楽しいというお話ではないけれども、続きがものすごく気になるので、毎日欠かさず読んでいる。

 

 

たーし「ドンケツ」。

ドンケツ (1) (ヤングキングコミックス)

ドンケツ (1) (ヤングキングコミックス)

 

 

だいぶ前から読んでいる、九州のヤクザ漫画。

 

全く好きなジャンルじゃないのに、読み始めたら、クセの強いキャラたちにハマってしまい、やめられなくなってしまった。

 

人が惨殺されるような話が猛烈に苦手だから、ヤクザものや戦争もの、ホラーや推理小説系などは、滅多に読まない。たまに読んでも、殺戮シーンの描写が始まると、しぱぱぱぱっとページをめくって飛ばしてしまったりもする。

 

「ドンケツ」は、読み始めてからずーっと、酷い殺戮シーンがなかったので、このままいくのかしらと思っていたけど、甘かった。

 

いま読んでいるあたりは、組の内部分裂による抗争のクライマックス付近なので、人がひき肉みたいになるシーンが、毎度これでもかというくらい出てくる。それも大抵は撲殺。主人公側も敵対側も容赦なく殺される。

 

ものすごく嫌だけど、主人公たちがどうなるのか知りたいので、クィーンの「Another one bites the dust」などを頭の中に流しながら、頑張って読む。

 

早く平和にならないかな。(;_;)

 

Another One Bites the Dust

Another One Bites the Dust

  • クイーン
  • ロック
  • ¥255

 

ヤクザ漫画読んで平和な展開を待ち焦がれるというのもおかしな話だけれども、「ドンケツ」の主人公ロケマサの所属する組の人たちは、自分たちの世界が、堅気の世界と一線を画した任侠道による調和を取り戻すことを目指して、仁義なき金儲けで街を荒らす相手と抗争しているのだ。

 

ヤクザの保守と、アナーキズムとの戦いということか。だいぶ違うか。

 

 

他にもたくさん読んでいるけど、一度には書ききれない。少しづつメモしよう。

 

 

(_ _).。o○

 

 

それにしても、こうしたアプリなどで無料公開されている漫画や小説の量の多さには、ただただ圧倒されてしまう。

 

こんなにたくさんの作品が、日々猛烈な勢いで作り出され、古い作品も次々と掘り起こされて電子化されたら、そのうち読み物が、なんらかの意味で飽和してしまうのじゃなかろうかと思うのだけど、飽和したらどうなるのかというのは、私の頭で考えても、よくわからない。

 

ただ、作り手側の人たちにとって、ものすごく不毛な状況にならなければいいなということは、ちょっと思う。

 

定額を支払って利用するkindleの読み放題システムのようなものと違って、こういうアプリでは、読者は課金しないまま、単行本何冊分も読めてしまったりする。後半からは課金制という作品も多いけれど、短い作品だと、最後まで無料で読めてしまうものも多い。読む側にとってはものすごく有難い話だけれど、作者さんにとってはどうなのかな。

 

読み物が飽和状態になってしまった先に、物語を誰も作ろうとしなくなる時代が来たりするのが、私のような物語中毒にとっては一番恐ろしいけど、杞憂だと思いたい。