今日は末っ子の誕生日。
朝ごはんのあと、亭主と私で選んだ、スヌーピー柄のスープジャーと、ジャー専用の箸&スプーンセットプレゼント。来週からお弁当に使ってもらう。
今日は休日なので、お祝いがてら、末っ子と長女さん、私の三人で、また面白そうなカフェにでも遊びに出かけようと話していたのだけど、外はあいにくの雪だった。
積もるほどの勢いもなさそうだけど、電車で遠出して、万が一帰れなくなってもつまらないから、行き先を近場に変えることにした。
で、前々から気になっていた、比較的近所にある、 “快活クラブ”なるネットカフェに繰り出すことになった。
初体験のネットカフェは……
一言でいうなら、天国のようなところだった。
飲み物がいろいろ飲み放題。
美味しいソフトクリーム、食べ放題。
読みたかった漫画、何冊でも読み放題。
もちろん、ネットも使い放題。
快適な空調。
ほのかに聞こえるリラックス効果のありそうな音楽。
ごろ寝もできる、薄暗い個室。
お腹が空いたらパソコンで料理を注文すると、お店の人が届けてくれる。
耳障りな音もなければ、過剰な視覚情報もない。
空気もたいへんに清浄で、気になるような臭いもない。
人の気配はあるけれど、話し声はほとんど聞こえないし、話す必要もない。つまり、気にしなくてはならないような対人ストレスがない。
知覚過敏と聴覚過敏と緊張体質と過集中癖、その他さまざまな発達障害系の困難を抱える我々にとって、実に理想的な娯楽空間だった。
結局、三人で狭い個室に4時間くらい居座って、好き勝手に飲んだり食べたりしながら、末っ子と私はひたすら漫画を読み漁り、長女さんはゲームとごろ寝を楽しんだ。
本を探す時間がもったいないので、次からは読む本を決めて行こうと思う。
読んだ漫画メモ
友藤結 「贄姫と獣の王」。
漫画アプリで最初のほうを無料で読んで、続きがとても気になっていた作品。
生贄として育てられ、生きる意志すら持たなかった主人公が、大切な相手と共にあるために、不可能を可能にしていく姿と、腹の座り方が、読んでいて気持ちいい。
たーし「ドンケツ」の第1章のラストまでと、第2章の一巻目。
ヤクザの話はものすごく苦手なのに、この作品には例外的にハマってしまった。
主人公のロケマサは、ケチで短気で子供っぽくてワガママで、ヤクザの世界にあってすら非常識極まりない、異常に喧嘩が強いだけのロクデナシで、初老に近い年齢になっても組の親分に迷惑ばっかりかけているのに、この人が暴れ放題暴れた後は、歪みきった物事が、収まるべきところに収まっている。正義から一番遠いところにいるはずなのに、まるで純粋な正義のように見えてくる。
第2章の一巻目は、ロケマサの息子でヤクザが大嫌いだという青年が、ロケマサと喧嘩するためにやってきて、容赦のない殴り合いが始まったところまでだった。他人に情を向けることが少なく、肉親の情とはなおさら無縁そうなロケマサが、自分にそっくりな実の息子とどういう関係になっていくのか、楽しみで仕方がない。
「薬屋のひとりごと」1〜5巻
薬屋のひとりごと 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
- 作者:日向夏(ヒーロー文庫/主婦の友インフォス),ねこクラゲ,七緒一綺,しのとうこ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/09/25
- メディア: Kindle版
非凡な薬師を父に持ち、自らもマッドサイエンティスト的に薬の研究、特に毒薬を自分で試す実験をこよなく愛する、娼館育ちの主人公が、人攫いに遭って、陰謀渦巻く皇帝の後宮に売られてしまうのだけれども、持ち前の分析力や知識でさまざまな事件を解決していく……という物語。まだ物語の序盤という感じで、主人公を取り巻く人々との関係がどうなっていくのかが見えないので、続きがとても待ち遠しい。
その他
息子は福祉サービスで1日外出。
亭主は雑誌論文の校正刷りが二本も届いたそうで、私たちがネットカフェにいる間も、書斎に籠っていたようだ。仕事は捗らなかったとのこと。
ネットカフェの帰りに、ケーキ屋さんによってバースデーケーキを調達。
晩御飯は、末っ子の熱望により、ステーキ肉を末っ子自ら焼いてくれた。美味しかった。
蛇足
自宅の一室、いや半室でもいいから、ネットカフェのような快適空間にしたいものである。
休息する場所で、目に入る物を減らすだけでも、相当違ってくるのはわかっている。
でも、それを実現するためには、地獄のような掃除と片付けが必要になる。いまの自分には、蜘蛛の糸をつかんで登るよりも難しそうに思える。
それでも、夢ぐらい見てもいいかもしれない。