長女さんはもうすぐ九歳になる。
毎年、この季節には体調を崩して入院するのだが、今年もそろそろヤバい感じ。
連休だというのに、今日もどんよりと部屋に閉じこもっている。だるくて動きたくないらしい。ドライブがてら本屋さんにでも連れ出そうと思ったけど、様子を見て、やめた。
長女さん自身、早々と、クラスメートに「もうすぐ入院すると思う」と宣言しておいたそうだ。
幼稚園時代から、毎年、クラスメートの作ってくれるお見舞いの画集や色紙をドッサリ貰っても、長女さんはほとんど見向きもしないで、そこらにほっぽっておく。なんとなく、気持ちは分かる。お見舞い貰うより、学校に出たいのかもしれない。
だけど登校すればしたで、あんまり「普通」じゃない学校生活が待っている。
クラス中の友達から「大切」にされすぎているのだ。侍女かなんかのように付き従ってる女友達。ランドセルやコートを持って追いかけ、わざわざ持たせたり着せたりしてくれる、しもべのような男の子たち。
気立てのいい子の多いクラスなのだなと、親としては単純に喜んでいたけれど、お世話される側としては、そういう特別扱いは、あまり居心地がいいものでもないのかもしれない。
(2005年05月01日)