長女さん(8才)が、気難しい顔で登校していった。
たぶん、体がしんどいのだと思う。でも、しんどいとは決して言わないし、学校を休むとも絶対に言わない。「休もうか?」と親がいうと、首をぶんぶん横に振る。学校が好きなのだろう。
毎年いまごろ必ず発病して、入院している。
今年も覚悟はしているけど、まだもちこたえてくれている。成長して体質が変わってきたからかもしれないが、本人の気力もあるのだろう。よくがんばっている。
息子(7才)も、相当不機嫌に登校していった。
家を出る前、ランドセルを一回床に投げ捨ててから、自分で背負いなおしい玄関に向かった。息子なりの不満の表現なのだろう。
息子も学校は好きだし、登校もしたいのだと思う。
でもまだ新しいクラスに慣れていないから、しんどいのだ。
前にも書いたように、クラスメートは全員昨年と同じだけど、先生が全員違う。
そのせいで、一年かけて慣れ親しんだ生活の手順が、何から何まで変わってしまった。
大好きだった前の担任の先生がどうしていなくなったのかという疑問も、心の中で渦巻いているのかもしれない。
そういうことを、息子自身が口に出して説明できれば、きっともっとすっきりするのだろうけれど、そういう言葉のスキルを持っていないから、ただただ、内側に溜め込むしかない。ランドセル投げつけるしかないのである。
子どもたちのなかで、ただ一人、乳児の末っ子だけが上機嫌で「登校」した。息子の送迎で、毎日二回、特殊学級までお出かけするのが楽しいのだ。
なにしろ末っ子が行くと、特殊学級の子供たちがほとんど全員、かわるがわる出迎えに来て、なでなでしてくれるのだ。早熟気味の三ヶ月児は、それがうれしくてたまらないらしい。
(2005年05月10日)
※過去日記を転載しています。