(2005年09月22日)
もともと子供のことになると財布の紐なんて無いも同然の私だったが、末っ子(生後八ヶ月)が生まれるに至って親バカが昂進して、ただのバカ親と化している。
オモチャ屋に寄って手ぶらで出てくることなど皆無。
ちかごろではアマゾンにまで「赤ちゃんストア」なんてものがオープンしてしまい、ディスプレイの前で猛烈な葛藤の日々が続く。
あれもかわいい、これも欲しい。狭い子供部屋なんて、長女さん(9歳)の本と息子(7歳・重度自閉症)の療育グッズの類でもう満杯なのに、上の子たちのころとはオモチャの種類も様変わりして、しかもずいぶん進歩しているものだから、どうしても欲しくなる。
そのふくれあがる物欲(?)にせっせと冷水を注いでさましてくれるのは、末っ子本人である。
なんでか知らないが、赤ん坊のオモチャ類では、あまり遊びたがらないのである。それで何が好きかというと、長女さんが学校からもらって帰る宿題プリントだったり、息子のズボンのヒモだったり、私が読んでる脳科学の本だったりするのである。
とくに本は大好きで、いつまでも抱えていたがる。読んでやると、おめめがキラキラする。お人形を抱かせても、あっという間に背負い投げして放り出してしまうのに。
ちなみに、長女さんも息子も、本を読み聞かされるのが大嫌いだった。
我が家で唯一の二十一世紀生まれは、やっぱりひと味違うようである。
⭐︎過去日記を転載しています。
(転載日…2024年9月23日)