少し具合がいいので、パソコンを立ち上げて、過去日記をここに転載する作業を再開した。
まず、息子が小学二年のころの療育日記。
2005年だから、17年も前になる。
この日記に書いている「わざと失敗する」という息子の癖は、24歳になった今も形を変えて続いている。
ズボンは必ず後ろ前にはく。
トレーナー類は、必ず裏返しの後ろ前に着る。
百パーセント間違えるのだから、確実にわざとやっている。
「裏返しだよ」と声をかけると、そそくさと直すのだから、間違いない。
間違えるのが嫌だからやっているというよりも、もはや「最初は間違える」というのが儀式化してしまっているように思える。
そういえば、靴の左右も根深く間違えつづけていたけど、この数年は正しく履くようになった。
できれば三十歳ぐらいまでには、最初から正しく身に着けられるようになってほしい。そのためには、儀式として固着した手順を打破しないといけないのだけど……骨が折れそうだ。
次の日記も、17年前の上と同じ日に書いたもの。
息子の療育が、期せずして末っ子の超早期教育になっていた、という話。
書いた本人は完全に忘れていたけど、そういえばこんなこともあったのだった。
この日記の当時、末っ子は生後五か月だった。
こういう日常を送った結果、どうなったかというと、末っ子は一歳十か月くらいから、いきなりひらがなを読み始めるのである。
長女さんが文字を覚えたのは二歳半ぐらいで、それでもずいぶん早いと思っていたけど、一歳台で字を読むようになるというのは、さすがに想像できなかった。人に話しても、ほぼ間違いなくウソだと思われるのだけど、間違いなく読んでいた。現場を目撃した公文の先生に入会を勧められたりもした。一歳児なのに。
もっとも末っ子の知能の発達は、その後とんでもない蛇行跛行を繰り広げ、母親の顔がゾンビ化しそうなことになるのだけど、それについての日記も、いずれ転載できると思う。
(↑ひさびさに、pixabayから写真をお借りした。)