(過去日記を転載しています)
ただいま帰宅。
息子(7歳・重度自閉症)を迎えに行ったとき、担任の先生に聞いたところでは、今日は穏やかに授業を受けていたらしい。
帰宅後すぐに、積み木を壁状に積み上げたかと思うと、「明和電機画報3」のビデオをつけながら、ピングーの主題歌を口ずさみつつ、お気に入りの長座布団を積み上げて、その間に挟まっている。
この一連の行動は、息子にとって、神経を鎮めるための癒し効果の高いものばかりである。やっぱりちょっと、くたびれてはいるのだろう。
ちかごろの息子は、末っ子(生後5ヶ月)が泣いていても、あまり動じなくなった。
ちょっと前までは、泣かれると、どうにかしないといけないと思うらしくて、私にテレビゲームをやらせようとしたり、あっちこっち部屋を移動させたりと、いろんなことを試みていた。
思うに、自分の気持ちが落ち着くようなことをしてもらえば、妹も落ち着くんじゃないかと、類推していたのだろう。
とんちんかんだけど、お兄ちゃんらしい思いやりのようにも見えて、なんだかうれしく感じたものだ。
ちかごろは、妹が泣いてもそのうちおさまるという見通しが持てるらしくて、平然と構えている。
ちなみに、滅多にないことだけれど、姉(9歳・難病児)が苦境に立って、めそめそ泣いたりすることがあると、息子はなぜか大喜びで、とろけるような笑みを浮かべながら、はしゃぎまわるのであった。スーパーマンのようにいろんなことのできる姉も所詮はコドモだ、と思っているのかどうかは、誰にも分からない。