クリオネという生き物がいる。流氷の妖精とか言われてて、見た目、とても愛らしい、貝の仲間である。かわいいというので、北海道の名物となり、クリオネキティちゃんなんてアイテムも地域限定販売されてるらしい。
ちかごろ、末っ子が、そのクリオネに似ているような気がする。
ベビー服着ておててをぱたぱたさせてるシルエットとか、腹減ったり怒ったりすると怪物に変貌するとことか。
クリオネは、食事するとき、愛らしい丸い頭部がガバッと割れて、触手のように変化する。その姿は、気の弱い人なら悲鳴をあげるほどの不気味さである。
さっきから、立て続けに電話が鳴る。電話に出るたびに、末っ子が激怒する。
どうも、私が電話してると、やきもちを焼きたくなるらしい。まるっきりホラー系のすさまじい形相で、こっちを睨みながら絶叫泣きする。
怖い顔に攻め立てられて、抱っこしながら電話するのだけど、末っ子のわめき声でかき消されて、会話不能。
電話切ったとたんに、ぴたっと泣き止みにこっと笑う、現金さ。
クリオネ乳児。
さてと、これから息子の療育教室へ。
末っ子も同行。
終わって帰るのは、夜八時過ぎかな。
2005年04月13日