こんにちは。
末っ子は、腰痛のため夏期講習を欠席。
息子は朝6時に私を叩き起こし(CPAPのスイッチを切るという荒業をかましてくるのだけど、それ下手すると死ぬから…)いつも通りに介護施設へ。
長女さんの通院のため、朝8時半には家を出て病院へ。
長女さんは先にデイケアに回り、私は息子の代理受診のために待合室へ。今日は少し混んでいて、1時間半待ちだった。
帰宅してから、末っ子秘伝の爆弾トースト(食パンをマヨネーズとケチャップで縁取りしてから生卵を乗っけてオーブンで焼く)とアイスコーヒーで朝ごはん。
生協の宅配サービスの来週分の注文がお昼で締め切りだったので、パソコンを立ち上げて急いでポチポチ。
あとは午後3時過ぎに長女さんを迎えに行って、本日の予定は終わり。
(_ _).。o○
「小説家になろう」で、最近読んだ作品のメモ。
もちもち物質「今日も絵に描いた餅が美味い」(552話)
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7921gj/
読み応えのある長編だった。
本編は完結していて、現在は、番外編が連載されている。
主人公は親のモラハラに苦しむ男子高校生。
中学受験に失敗したことを両親に責め立てられて、ランドセルを背負ったまま川に飛び込んで自殺しようとしたところを、見ず知らずの青年に助けられた過去を持つ。
幼い頃から絵を描くことが大好きで、コンクールで受賞したこともあるのだけど、中学受験失敗後、親に絵を禁じられて、それまで描いた絵と画材を全部捨てられてしまっていた。自宅での行動は常に親に監視されていて、逆らうと暴力を振るわれるため、助けてくれた青年の家で、こっそり絵を描くことだけを生きがいにして暮らしていた。
ところがある日、気がついたら主人公は異世界の奇妙な森にいた。いつ、どうやってそこに来たのかも分からず途方に暮れたものの、たまたまポケットに入っていた紙と鉛筆で餅の絵を描いたところ、餅が実体化してしまう。
リアルに描写したものを実体化させる魔法が使えると分かった主人公は、その能力を駆使して、無人の森で水や食料、住居を手に入れ、誰から束縛されずに絵を思う存分描くことのできる生活を楽しむようになる。
けれども、主人公が本当に自分の人生を手に入れるためには、異世界と現実の世界の両方で、途轍もない試練を乗り越え、成長しなくてはならなかった…
異世界転移ものだけど、単なる現実逃避のための転移ではなく、現実の問題を乗り越える力を養うための転移だったので、後半、主人公にとっては相当に厳しい展開になる。
けれども、敵対する存在をも優しい世界観に巻き込んで育んでしまう主人公の属性のせいで、邪悪な存在ほど、とぼけた善人にされてしまったりする。世界を破壊しようとしていた利己的な大罪人は、頭にタンポポを咲かせてボランティア活動に勤しむことになっていた。
だからといって、何から何までご都合主義的に甘い話というわけではなく、どうしようもない現実の苦さや不条理は、覆い隠さずに描かれている。
創作されたもの、芸術として人の手で生み出されたもの(絵や物語)には、現実の命にも匹敵する価値や深い意味があるということが、全編にわたるテーマにもなっていて、エピソードの端々にそれが現れてくるので、物語好きの心にじんわりと沁みる。
書籍化、コミック化もされているようだ。
いつか読んでみたい。