いま検温したら、37.7度だった。
他の家族は、全員平熱。
昨日処方してもらった抗生剤で、扁桃腺の腫れは少しだけ引いてきた。痛みも多少はマイルドになった。
そのかわり、全身の痛みが悪化。
関節だけでなく、筋肉がとにかく痛い。全力でロックソーラン節でも踊りまくった後みたいな筋肉痛に襲われている。一体これは何なのか。病院に行った以外は、ひたすら寝てただけなのに。
立ち上がるのも痛い。椅子に座ってるだけでも痛い。箸やスプーンを持つ指や、手のひらまで痛い。
インフルエンザで高熱出したときでも、こんなじゃなかった。
おまけに、こむら返りに襲われた。
油断すると、すぐにつりそうになるので、イオン飲料を飲みつつ、うかつに筋肉に力が入らないように注意している。
味覚の異常などは特にない。それが起きたらコロナの可能性が高くなるので、何か食べるたびに、かなり気をつけている。
昨日受けたPCR検査の結果は、今日電話で貰うことになっている。
午前10時半ごろに、保健所から電話をもらった。息子のPCR検査の唾液が取れたかどうかの確認の電話だった。
「取れませんでした。家族で散々頑張りましたけど、不可能でした」
と申告したところ、鼻綿棒で粘膜を取る方法を提案された。昨日、私が病院で受けたやつだ。
「それも無理だと思います。インフルエンザの検査も、出来たことありませんから」
と言ったら、病院に行ってもらえればとか、ありえないことを言い出した。もっとも、ありえないと分かっていないから言えるのだろうけど。
「あのー、90キロ超えてる重度自閉症なんですよ。力のある大人5人がかりでも、全員吹っ飛ばされます。不可能です」
ちなみに息子は、十八歳のときに、採血に抵抗して大人8人以上を吹っ飛ばした過去がある。怪我人が出かねないので、二度と試したいとは思わない。
なので、受けるなら自宅で家族がやると申し出た上で、聞いてみた。
「ちなみに、鼻のどのあたりで取るんですか。かななり奥のほうだとすると、家族でも無理ですが」
すると、鼻の入り口あたりでもいいから、とにかく粘膜を採取できればOKとのこと。そうなのか。
どうりで昨日、D病院の先生が怒ってた。
「重度障害者に唾液でとか、保健所何考えてんだ! 鼻でやるべきだ! ちなみに唾液だと検査の精度は70パーセント、鼻なら80パーセントなんですよ!」
納得である。鼻の入り口だけなら、息子でもなんとかなる。
てっきり、インフルエンザの検査みたいに、鼻の奥まで突っ込まなくちゃダメなんだと思っていた。実際、昨日の私のPCR検査も、奥までやられて涙でるほど痛かった。(;_;)
昨日の日記では書くのを控えいた、D病院の先生による「保健所」への罵倒のお言葉を、付記しておく。
「保健所が忙しそう? そういうフリしてるだけだから! あいつらホント無責任なんだ! 会えばわかるから! あー話聞いてたら、また腹立ってきた! 散々喧嘩したんですよ!」
無責任かどうかは、判断材料が少ないので私には何とも言えないところだけど、ひょっとして、組織として、機能不全の部分がある状態なのかなというのは、この数日の電話対応で感じてはいる。
まず、PCR検査についての地元病院の対応を、地元保健所が把握できていない。保健所が紹介してくれた医師会の相談窓口が、医師会の診療所では検査ができないといって、他の病院を紹介してくれたけど、その病院で検査を断られている。そういう事態を保健所が把握していない。これはマズい。
高熱出してて全身激痛、喉の痛みで喋るのも地獄という状態で、なおかつ感染の可能性のある人間が、あちこち電話して門前払いくらいながら検査可能な病院を探さなくちゃならないというのは、キツすぎる。かわりに電話してくれる亭主がいなかったら、諦めていたと思う。
あと、発症している可能性のある人間が、病院に出向いて検査を受けるというのも、かなり問題だと思う。電車やバスやタクシーに乗っていいのか? どう考えても、マズいと思うんだけど。
なんて書いてたら、脇腹に激痛。ほんと、なんなんだろう。痛すぎる。(;_;)
昨日、保健所が紹介してくれた医師会の相談窓口に亭主が電話したけれど、電話に誰も出なかったので、窓口ではなく医師会のほうの代表番号に電話したところ、改めて相談窓口に電話するようにいわれ、医師会の診療所では検査できないといわれ、別の病院を三軒紹介された。順番に電話してみたけれど、そのうち一軒(……病院の数え方って、一軒、二軒でいいんだろうか。なんか違和感ある)には、お断りされている。もちろん、保健所から検査を受けるように言われているという経緯を話した上で、断られている。
で、D病院に電話して亭主が怒鳴られた上で、やっと検査予約が取れたけど、長女さんについては無症状だからと断られ、私だけの検査となった。
それなのに、さっき電話をくれた保健所の人は、医師会の診療所で私が検査を受けたのだと思い込んでいた。無症状の家族(長女さん)の検査を病院が断るということも、想定していなかったようだ。
それと、保健所の方々、どうも段取りが良くないように思う。
「すみません、私が高熱だしてしまったので、息子の唾液が取れても、保健所まで持って行けなくなりました」
「そうですか……では、回収方法については……こちらで相談します」
決めてないのかと、びっくりした。
ていうか、家族全員感染してる可能性がある場合、一体どうしてたんだろう。
ちなみに、取れなかった場合についての指示なども、全くなかった。重度知的障害者のケースに対応したことがなかったのだろうか。
さっきの電話でも、鼻綿棒を病院で受けるのは不可能、やるなら家族が自宅でやると申し出たら、「こちらで相談します」となった。
なんでいちいち「相談」なんだろう。うちの地域でもかなり感染者が出ているのだから、対応のマニュアル的なものが出来ていても良さそうなのに。そして「相談」になると、半日から1日、次の連絡は来ない。スピーディな対応とは程遠い。
そういう取りまとめのできる立場の人が、動けないのか、あるいは「上」のほうの方に何か問題があるのか。
いずれにせよ、感染者数がどんどん増えている状況である。保健所が疲弊しきっていたとしても、何も不思議じゃない。そういえば、ここの保健所の職員さんからも、コロナ陽性が出ていたような。うーん。
何年か前に、保健所が統合されたために、うちの近くにあった保健所は閉鎖されてしまった。あの保健所がまだあったら、こんなに大変ではなかっただろう。馬鹿なことをしたものだ。
「GO TO」は、見直しが提案されるのだとか。
経済を回すのは、必要だとは思う。
うちの近所のお店なども、今年になって、いつのまにか、あるいは唐突に消えていったところがある。
だけど、これ以上感染が拡大したら、医療機関と保健所が本気で死に絶えそうな気がする。
報道でいろいろと現場の大変さは伝えられているけれど、自分が当事者として関わるハメになって、これは本当にマズい状況なんじゃないかと実感した。
保健所の人たちは、今日も手分けして、検査キットを宅配するのかもしれない。息子の鼻綿棒が届くのがいつになるかは、わからないけど。そういえば、さっきの電話では、家族全員の体温を聞かれた。そういう計画観察記録なども、各家庭ごとにやっているのだろう。日曜日なのに。
検査結果の電話が来るのは夕方かな。
もし陽性だと、末っ子は明日から登校を見合わせることになるだろう。定期テスト、受けられないかも。その場合は追試に期待かな。
長女さんの通勤と、息子の施設通所については、私が陰性であっても、当面控えることになるだろう。
やれやれだ。(´・ω・`)