湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

読書メモ(2025/01/02)

忘れないように、読書に関する今年の抱負を、もう一度書いておく。

 

年間300冊を、絶対に超えない!

 

ラノベと漫画をドカ読みしない!

 

…今日はダメでも、明日から。(´・ω・`)

 

服藤早苗「平安朝の母と子 貴族と庶民の家族生活史」中公新書

 

亭主の書斎にあったので、借りてきて読み始めた。

 

大河ドラマ「光る君へ」の時代に、家庭がどういうものだったのか、婚姻、育児、家督相続がどのように行われていたのかなど、興味深い話が書かれている。

 

平安時代の女性というと、恋愛や結婚の自由がなく、外出などもままならないようなイメージだけれど、意外ににそうでもなかったようで、自由に旅行する女性は結構多く、性についてもおおらかで、結婚の条件として処女性はそれほど重視されなかったということが、当時の文学作品などを根拠に語られている。

 

御堂関白記」や「小右記」、「栄花物語」などからの興味深い引用も多い。数日かけて、じっくり読もうと思う。

 

 

朝霧あさき、セレン「ベル・プペーのスパダリ婚約 〜『好みじゃない』と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!」一巻 SQEXノベル

 

広告に釣られて、ついうっかり無料公開中の漫画版を読んでしまったら、お話の続きがどうしても気になってしまい…(以下略)

スパダリなのは皇子ではなく、姫だった。

 

しかもこの姫、時々超絶イケメンの男性体に変身するので、絵面がほぼBLだった。

 

二人の婚約後の初デートが娼館だったのだけど、姫のあまりの可憐さに、娼婦たちはすっかり夢中になり、皇子そっちのけで傅く始末。

 

そこへ皇子を狙った刺客が押しかけて来るのだけど、姫は比肩するもののない戦闘能力を発揮して、華麗に撃退して見せる。

 

さらには、周囲に憎まれて育った皇子の孤独を癒すために、男前な愛を注ぐものだから、皇子はあっという間に姫に依存するヤンデレ青年と化してしまい…

 

皇子を虐待していた継母との決着がついていないし、姫のスパダリっぷりが癖になりそうなので、続編があれば読みたいと思う。

 

 

三月叶姫「昨日まで名前も呼んでくれなかった公爵様が、急に溺愛してくるのですが?」一巻 TOブックス

現在、kindle unlimited(読み放題)で読める作品。

 

(以下ネタバレを含む感想)

 

他者を思いやる心を全く持たず、邪魔者や無能な者たちを容赦なく粛清してきた公爵が、怪我の後遺症で全身麻痺状態になった途端、屋敷の使用人たちにネグレクトされる身の上となってしまう。

 

増長した使用人たちは、手のかかる公爵の介護を、気の弱い夫人に押し付ける。

 

それまで公爵に黙殺されて、まともに会話することもなかった夫人は、植物状態の公爵を心から慈しみ、献身的に介護する。

 

その裏表のない愛情に心を打たれた公爵は、生まれて初めて人を愛して信じる心を持つようになるのだけど、以前の公爵の仕打ちを恨んでいた者が仕向けた暗殺者の手によって、夫人ともども惨殺されてしまう。

 

目の前で妻が殺されるのを見せつけられた公爵は、心の底から人生をやり直したいと切望しながら息絶えるのだけど、気がつけば、まだ五体満足だった過去に戻っていて…

 

そこから始まる公爵の溺愛は、常軌を逸しているどころの騒ぎではなく、事情を知らない夫人や部下、屋敷の侍女たちを、困惑の坩堝に叩き込むことになるのだけれど、異常であっても嘘のない愛情を注ぎ続ける公爵に、夫人も少しづつ心を寄せていくようになる。

 

けれども、家族に虐待されて育った夫人は、公爵の愛を信じきる勇気が持てず、公爵のほうも、人に親愛の情を向けることが初めてであるため、やることなすこと全部ズレていて、もだもだした両片思いが続くことになる。

 

続巻も読み放題利用できるようだったけど、流石に読み過ぎなので、なんとか自粛した。

 

 

 

 

山田露子「初恋相手の王女の心配ばかりしている婚約者と、すっきりさよならしました。隣国の王太子に見初められ溺愛がはじまりました」リブリオン

こちらも現在、kindle unlimited(読み放題)で読める作品。

 

小説家になろう」で読んだことがあるらしく、エピソードが記憶に残っていた。

 

タイトル通りのゴミのような婚約者に傷つけられてきたヒロインは、婚約者と縁を切るために、隣国の王弟や王太子と手を組んで、国外脱出を図る。

 

なかなかスカッとする展開だったけど、三人があまりにも手際よく目標を達成してしまったため、元婚約者と王女が往生際悪くジタバタする余地すらなく、末路も語られなかったのは、ちょっと残念だったかもしれない。

 

 

蓮水涼「冷徹帝には本命がいるらしいので、お飾り妃は好きに生きます〜魔力なしでお役御免のはずが、想定外の溺愛が始まりました〜」スターツ出版

(現在、kindle unlimited(読み放題)で読めます)

 

(ネタバレ注意)

 

結婚したその日から夫に冷遇された王妃は、自分付きの侍女から、夫の本命が、身分違いで結婚できなかった聖女であると聞かされて、二人の仲を応援しようと考える。

 

ところが王妃は、夫が抱えているのは聖女への真実の愛などではなく、呪いによって獣化しつつある自身の肉体だと知ってしまい、解呪のための調査に協力することを決意。

 

やがて、呪いには闇魔法使いが関わっていることと、闇魔法には聖力で対抗できるかもしれないことが分かるのだけど、どちらにも手がかりがないために手の打ちようもないまま、王の獣化がどんどん進行してしまい…

 

かなり早い段階で、呪いの出どころが誰なのか、読者には想像がつくのだけど、それはそれとして、王妃と王とが少しづつ心を通わせていく過程は楽しかった。

 

 

 

 

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