Twitter歌会「ついうた」様の企画のお題で詠んだ短歌。
数日分をまとめて記録。
お題「AIの時代が来ても」(初句)
AIの時代が来てもAIにシカトされてる未来が見える
AIの時代が来ても人見知りする人はする AI見知り
AIの時代が来てもうつせみの人づきあいはややこしいのよ
お題「昔なら」(初句)
昔なら自己肯定の禿山にタンポポ描いて新緑を盛る
昔ならよくわからないかぎ裂きのめくれ具合で占ったかも
昔ならゴジラか何がが湧いて出て戦争食べに歩いていくかな
昔なら人差し指を尖らせて障子を小さく破る案件
昔ならトンチンカンのグリフォンが勇者と出会う機会もあった
昔なら金襴緞子のミニチュアの帯を指輪のかわりにできた
昔なら魔法の鏡は家宝でも今なら迷わずヤフオクに出す
昔ならたぶん気づかず過ごしてた一秒ごとに寿命が減る音
昔なら九郎判官義経が出っ歯と聞いても信じなかった
昔なら悲憤慷慨傘もなく諸行無常の雨のち曇り
昔なら「若気の至り」ちかごろは「黒歴史」という いらない記憶
昔なら夜開くのは夢だった今ではみんな端末開く
昔なら鈍(のろ)い呪いをかけられてたどりつかないお城が見えた
お題「ふるえているよ」
心にもない一言を極太で書きたくなくてふるえているよ
お題「めちゃ雪」
めちゃ雪が降ったあの日に君を待つ時間はそんなに悪くなかった