また眼科に行った。
総合病院というのは、とにかく人の時間を喰らう場所である。
まず眼科で二時間。鉛筆のアタマだとか小さなひかりの玉だとかを追視するゲームみたいな検査をやらされたあと、紹介状つきで神経内科というところに回された。
そしてまた検査。ボールペンのアタマを目で追いかけさせられたり顔の回りで音叉を叩かれたり。
終わると次の検査の予約。徹夜明けの午前中の大半が、待合いの椅子の上でつぶれた。
で、本日分かったことはというと、左の目玉をうごかす筋肉が二本ばかり、身動
きできなくなっているということだった。
今度はそれがどうして動かないのかを調べるために、明日から三日間、血をとったりアタマを輪切りにしたり、あれこれするらしい。
めんどくさいこと、この上ない。病院にいる間、長女さんは亭主に任せるしかない。
筆舌に尽くしがたい艱難辛苦の末におっぱいがせっかく出るようになったというのに、またしばらく粉ミルクの世話にならなくちゃならない。
あれはサカナくさくってまずいから、あんまり飲ませたくないのだけれど。
(1996年7月16日)
※古い日記を整理して転載しています。