ブックオフで品物の査定を待つ間、発達障害や精神病関連のコーナーを眺めていたら、マルクス・アウレリウスの「自省録」が目に入った。
なぜこんな本が統合失調症やうつ病の本の間にあるのか謎だったけれども、なんだか興味を引かれて手に取って開いてみたら、こんな文言が目に飛び込んできた。
なんと恥ずべきことか!
わが人生では肉体がまだもちこたえているというのに、魂のほうが先にくたばってしまうとは。
マルクス・アウレリウス、ゾンビにでもなったのか。(´・ω・`)
というか、うつ病や統合失調症の本を探している人がうっかり開いたらダメじゃないのか、こんな本。
魂のことは分からないけど、脳や心が病んで弱ってしまうのは「恥ずべきこと」なんかじゃない。手当して回復すべき状態だ。
まあ他人の自省録なんだから、著者が心折れた自分を叱咤していたからといって文句をいう筋合いではないけれども。
家に帰ってKindleでショップにアクセスしてこの本を探してみたら、読み放題(Kindle Unlimited)対象書籍だったので、ダウンロードして眺めている。
「超訳」だから読みやすいんだけど、現代人が流用できそうな人生訓っぽい個所を拾っている感じで、ちょっと物足りない気がした。
そのうち超訳じゃないのを読んでみたい。
亭主に聞いたら岩波文庫版がうちにあるらしい。
捜索してみるか。