朝
7時過ぎに目が覚めた。
息子(22歳・重度自閉症)がCPAPのスイッチを切りにくるタイミングが、いつもより少し遅かった。洗濯物か何かのことで亭主と何かもめていたようで、私から意識が離れていたらしい。
朝、洗濯物を干すのは息子の仕事である。
前の晩に洗濯機にタイマーをかけてあるので、早朝6時過ぎには洗いあがっている。
それを息子が居間の鴨居にぶら下がっている洗濯ピンチに干すのだけど、昨日の洗濯物がまだ渇ききらずに居座っていたりすると、息子が混乱することになる。
生乾きの洗濯物を撤去してでも、新しい洗濯ものを干したい息子と、それを押しとどめたい亭主……というパターンかなと思ったら、今朝の騒ぎはちょっと違っていた。
息子が、ベランダ窓に掛け布団を押し付けて寝ていたために、掛け布団が結露で濡れてしまったらしい。
それで亭主が息子の掛け布団を干そうとしたところ、朝起きたら布団を押入れにきちんと片付けなくては気が済まない息子が、強硬に反発。
結局、濡れた布団は、息子が介護施設に出かけたあと、亭主によって押入れから取り出されて干されていた。
我が息子ながら、実にルールに厳しい息子である。
自閉症だからいうだけでは説明がつかない、喩えていうなら、禅寺とか修道院みたいなところの生活への親和性みたいなものを、時折、息子から強く感じることがある。早寝早起き。シンプルな生活。与えられた役割を忠実に果たそうとする生真面目さ。
私のようなズボラでいい加減な母親から、どうしてこんな几帳面な人が生まれてくるのかと思う。
朝ごはん。
スクランブルエッグと、トマトとりんご。トースト。
息子はスクランブルエッグに、昨夜の胡麻豆乳鍋の残りを入れて、胡麻豆乳卵スープにして食べていたようだ。
体調
昨日、PCR検査でコロナ陰性の連絡をもらって気持ちが軽くなったのが影響したのか、今朝はだるさがずいぶん薄れて、ラクだった。
息苦しさや、胸の痛みも、寝ているぶんにはほとんど感じなくなっている。
ただ、起き上がるとやっぱりつらい。
椅子に座った状態も、20分ほどが限度のようだ。
計測。
体温 36.0度
血圧 129-98
脈拍 101
脈がまだ早い。
血圧も、上は低いけど、下の方が高い。
気をつけよう。
まだ無理はできない。
下肢静脈瘤?
入院で細くなってしまった足に、妙な具合に血管が浮き上がってきているのに気がついた。
この太い血管、腕に持ってこれれば、採血でお医者さんや看護師さんに試練を与えずに済むのになあ、などとのんきに眺めていたけど、見ているうちに、浮き出てきている血管が、あまり健全なものではないように思えてきた。
そもそも運動もなにもしていなくて筋肉が痩せ衰えているのに、血管ばかり妙に目立つのはおかしい。
これって、話に聞く下肢静脈瘤の予兆なんじゃなかろうか。
そう気づいて、静脈瘤についてお医者さんが説明するサイトを探していくつか読んでみたら、初期症状に思い当たる節がいくつもあった。
患者さんの足の写真も見てみた。私の足の静脈と似た感じの方がいた。うん、やばい。
予防法として、運動やマッサージ、加圧ストッキングの使用などがあったけれども、完全に予防することは難しく、悪化したら手術になるという。
とりあえずは予防しよう。
まだ運動は厳しいけど、マッサージならできる。
お昼
ランチ。
ホウレンソウとベーコンとニンニクのパスタ。亭主作。すごく食べたかったので、とても嬉しかった。ニンニクおいしい。
ゲーム
ふにゃもらけ、頑張っている。
入院中は、起きている時間帯はほとんど1時間起きにログインして、愛でていた。ふにゃくんのお世話が、個室に隔離された暮らしの心の支えの一つだったのだと思う。
他にもいろんなゲームで遊んだ。
ハリーポッターのパズルゲームは、300面まで来た。現在1000面くらいまで公開されているそうなので、まだまだ楽しめる。
でも、だいぶ難しくなってきた。
とくにスネイプ先生の課題のパズル、厳しすぎる。
ソリティア ファーム ヴィレッジも、だいぶ進んだ。
このゲームもクリスマスイベント中で、ポイント稼ぎを頑張っている。
上の三つのゲームで、「ドラゴンスケープス」というゲームアプリの広告が頻繁にでてくるので、つい釣られてダウンロードしてしまった。
ドラゴンを育てながら無人島開発するという育成系ゲームで、それなりに面白いのだけど、ユーザーの名前を決める場面で、もともと設定されていた名前がおかしかった。
いきなり「灰」はないだろう。(´・ω・`)
海外のゲームらしいので、翻訳でこうなっちゃったのだろう。
面白いからそのままやろうかとも思ったけれども、ゲーム内で頻繁に「灰!」と呼ばれるのもイヤだったので、変えておいた。
蛇足その1
菅総理大臣のお顔を見るたびに、漫画「ドリフターズ」(平野耕太 作)に出てくる、ナイゼル・ブリガンテというキャラクターに似てると思うのだけど……
↑ウィキペディアの記述。
私の周囲で「ドリフターズ」を読んでいるのは亭主だけで、その亭主も「あれ、あんまり出てこんやろ」という、つれない反応だったので、ここで小声で呟いておくことにする。
蛇足その2
DHCという企業がサントリーを引き合いに出した差別発言をネットニュースで読んで、その酷さに驚いたのだけど、同時に、30年ほどまえにあった、当時のサントリーの社長の酷すぎる差別発言を思い出して、目くそと鼻くそかも、という気分になったのは、私だけだろうか。
以下、ウィキペディアの「東北熊襲発言」のページから、一部引用。
1988年(昭和63年)2月28日、TBS系列「JNN報道特集」で、東京からの首都機能移転問題が扱われた。
この中で佐治が以下の発言を行った。
仙台遷都など阿呆なことを考えてる人がおるそうやけど、(中略)東北は熊襲の産地。文化的程度も極めて低い。
— サントリー社長 佐治敬三、JNN報道特集 1988年2月28日
この発言が原因で、サントリーに対し東北地方での不買運動が起こる事になった。
熊襲(くまそ)とは、古代の日本において九州南部にいた、朝廷に服属しない勢力を指す名称である[注釈 1]。東北地方の反朝廷勢力は蝦夷(えみし)と呼ばれていた。いずれの呼称も、畿内(近畿一円)の立場から征伐される対象として、史書にたびたび登場する。
同時仙台に住んでいた私は、この舌禍事件にそれなりにイラついたため、しばらくサントリーを「熊襲の会社」と呼び、数年間サントリー製品から遠ざることとなった。
みんなが購入するような製品を作って売っている大きな会社の経営者さんは、余計なことを言わないでもらいたいと、心底思う。会社の人たちを含めて、だれも幸せにならないのだから。